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日本とユーロ圏に最大級の打撃、米利上げは年内1回-元10%下落なら

  • オックスフォード・エコノミクスが7-9月期までのシナリオ想定
  • 通貨切り下げ競争を望まないとの中国当局の主張に基づく分析

中国人民元の下落が世界中の投資家を慌てさせたが、元安進行はどの程度の脅威なのだろうか。

  オックスフォード・エコノミクスは2016年7-9月(第3四半期)までに人民元が10%値下がりするとのシナリオを想定し、競合する通貨への影響を分析した。

  中国経済の成長ショックや世界的な金融ストレスの高まりを伴わないのであれば、元相場の大きな動きが世界の成長やインフレ率に与える影響は軽微だろう。だが最近のように人民元下落に他の通貨が反応するようなら、影響は突然大きくなる。

  ユーロと円の実効為替レートが上昇し、それに伴いデフレ圧力が増大することで、ユーロ圏と日本の経済成長が最大級の打撃を受けそうだ。欧州中央銀行(ECB)と日本銀行は量的緩和策拡大を強いられるかもしれない。

Images Of Yuan Currency Banknotes As PBOC Seen Doubling Yuan Band Next Quarter Amid Global Push

Thursday, Feb

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

  オックスフォードは現在、世界の経済成長率見通しを2.6%としているが、2.4%成長に鈍化すると予測。米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げは今年1回にとどまるだろうとしている。

  一方、韓国と台湾、メキシコは恩恵を享受する。元安に反応してそれぞれの通貨が値下がりし競争力が高まるためだ。だが、こうした国や地域の通貨が下落するため、元安でも中国の輸出が大きく押し上げられることはないという。

  オックスフォードのエコノミスト、アレクサンドロ・タイス氏は「通貨切り下げ競争を望まないとの中国当局の主張を信頼」した上での分析だと説明。「いつものことだが中国人民銀行(中央銀行)に透明性がないというのが懸念の1つだ」と述べた。

原題:Here’s How a Further Fall in China’s Yuan Could Shake the World(抜粋)

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