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【債券週間展望】長期金利0.2%割れ試す、緩和観測で売りにくいとの声

  • FOMCで利上げ姿勢がトーンダウンする可能性-パインブリッジ
  • 相場は高値圏に来ているので、さらに上昇するには材料必要との指摘

来週の債券市場では長期金利が再び0.2%割れを試すと予想されている。市場参加者からは、日本銀行が来週開催の金融政策決定会合で追加緩和を決めるとの観測がくすぶり、債券を売りづらいとの見方が出ている。

  長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは22日、一時0.235%と1週間ぶりの水準まで上昇した。18日に0.205%まで下げたが、0.2%割れの水準に対する警戒感などから売りが出た。今月14日には0.19%と過去最低水準を更新したが、直後から売りが優勢となり、0.25%まで急上昇する場面があった。

  日銀は28、29日の2日間の日程で、2016年最初となる金融政策決定会合を開催。今回会合では新たな経済・物価情勢の展望(展望リポート)を公表し、物価見通しの下方修正と目標達成時期の再度の先送りを議論する見込み。一方、26、27日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。

流動性供給入札と2年債入札

  財務省は26日午前、流動性供給入札を実施する。投資家需要の強い既発国債を追加発行する入札で、今回の対象銘柄は残存期間5年超15.5年以下。発行予定額は5000億円程度となる。

  28日には2年利付国債の価格競争入札が予定されている。表面利率は0.1%に据え置かれる見込み。発行予定額は前回債と同額の2兆5000億円程度となる。前回入札された360回債利回りはマイナス0.025%で取引されており、落札利回りが過去最低となった前回の平均マイナス0.013%を下回る可能性がある。

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市場関係者の見方

*T
◎パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
* ECBが3月に緩和する場合、FRBの3月の利上げが難しくなるとの見方。FOMCで利上げ姿勢がトーンダウンする可能性
* 日銀の追加緩和期待がある以上は円債は売りづらい。超長期債の需給も良好
* 長期金利の予想レンジは0.20-0.25%

◎JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長
* 日銀は追加緩和を多分やらないと思っている。政策変更の可能性もあり要注意
* 債券相場は高値圏に来ているので、さらに上昇するには材料が必要だ
* 長期金利の予想レンジは0.18-0.25%

◎みずほ証券の丹治倫敦シニア債券ストラテジスト
* 世界的なリスクオフが続く中、円債は調整のきっかけがつかめない
* 日銀決定会合は緩和見送りがメーンシナリオ。緩和実施の場合も、円10年金利のフェアな水準は現在の水準よりも高いと考えられ、一時ブルフラット化後、比較的早期に反動か
* 長期金利の予想レンジは0.18-0.35%
*T

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