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NY外為:ユーロが小幅安、ドラギ発言で下落後に下げ渋り

更新日時
  • ドラギ総裁:3月の次回政策委員会で政策を再検討
  • ユーロ、大半の主要通貨に対して軟調

21日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで小幅安。ユーロは欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が3月の次回政策委員会で政策を再検討する意向を示したことから下落したものの、その後に下げ渋る展開となった。追加緩和の見通しが強まったにもかかわらず、ユーロには明確な方向感が出なかった。

  リスク資産の上昇に伴い、ユーロはカナダや南アフリカ、オーストラリアなど資源輸出国の通貨に対しては軟調にとどまった。

  プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ投資ストラテジスト、ロバート・ティップ氏は「リスク資産の上昇は幾らか勢いを失った」と指摘。ユーロの下げ渋りはS&P500種株価指数の伸び悩みと一致していると述べた。

  ドラギ総裁はユーロについて「政策目標ではない」との見解をあらためて表明したが、ECBは実効レートを認識していると述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.2%安の1ユーロ=1.0874ドル。一時は1%下落する場面もあった。ユーロはカナダ・ドルと南ア・ランド、豪ドルに対して1%を超える下げとなった。年初来ではユーロは対ドルで0.2%高。

  ECBが昨年12月に実施した追加の景気刺激策が予想を下回り、投資家の失望を誘っていた。ここ数週間はヘッジファンドなど大口投機家がユーロの売り越しを減らしている。

  ドラギ総裁はこの日、ECBの責務の範囲内で採用する政策手段に「制限はない」と言明した。

  パイオニア・インベストメントの通貨戦略ディレクター、パレシュ・ウパダヤ氏(ボストン在勤)は「市場はドラギ総裁のハト派姿勢に幾らか驚かされた。ユーロに対してかなり中立に近い市場の持ち高も考えれば、早急で大幅な売りというこの日の反応は意外ではない」と語った。
  
原題:Euro Fluctuates as Traders Weigh Draghi’s Expanded Easing Hint(抜粋)

(第1、4段落と第6段落以降を追加し、更新します.)
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