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欧州債:総じて上昇-ドラギECB総裁が3月の政策再考を示唆

  • 独5年債とオーストリアやフランスなどの2年債利回りが過去最低に
  • 3月の預金金利0.1ポイント引き下げが織り込まれつつある

21日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が3月の次回会合での金融政策再考を示唆したためだ。

  ドラギ総裁の発言を受け、ドイツ10年債利回りは昨年10月以来の低水準まで下げ、一部諸国の中期国債利回りは過去最低となった。このような市場の反応は、昨年10月のECB会合直後の相場展開を想起させるものだ。当時の総裁発言は、金融緩和拡大の確実な兆候と受け止められた。

  ECBはその後、12月3日の会合で預金金利の0.1ポイント引き下げと量的緩和(QE)プログラムの6カ月延長を決定。しかし、期待を膨らませていた市場はこれに失望し、ドイツ10年債利回りは2011年11月以来の大幅上昇を記録した。

  この日のドラギ総裁の発言を受け、投資家らは再び緩和策拡大の見方を強めている。ブルームバーグがまとめたデータによれば、ユーロ圏無担保翌日物平均金利 (EONIA)のフォワードレートが示す3月の中銀預金金利0.1ポイント引き下げ確率は90%となっている。

  キャンター・フィッツジェラルドの債券ストラテジスト、オーウェン・カラン氏(ダブリン在勤)は「原油価格と中国情勢が大きな懸念材料として残ると想定すれば、ドラギ総裁が3月に新たな政策措置を講じるとみる向きが大半となる」とし、「問題はドラギ総裁が示唆する内容を実現できるかだ。12月の際には実際の措置への失望がかなりあった。同じような失望が起きるリスクは非常に大きい」と語った。

  ロンドン時間午後4時48分現在、欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.45%。一時は0.43%まで下げ、昨年10月28日以来の低水準を付けた。ドイツ5年債のほか、オーストリアとベルギー、フランス、フィンランドの2年物国債の利回りが過去最低を記録した。

原題:Bond Investors Forget December Dismay as Draghi Put Rises Again(抜粋)

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