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経済大変革の時代、米国が主要国で最も準備不足-シティグループ

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米シティグループのチーフ世界政治アナリスト、ティナ・フォーダム氏とチーフエコノミストのウィレム・ブイター氏は、スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラム(WEF)年次総会で世界情勢に関する厳しい見通しを明らかにした。

  フォーダム氏は国家間紛争やテロが増え、難民危機で政治システムに重圧がかかり、欧州や米国では当然ながら大衆迎合的な政治家の人気が高まるとの展望を示した。

  ブイター氏も世界の成長はさえず、生産ギャップは縮小するのではなく拡大し、政策当局者らは大体においてこうした課題に対応できてないと分析した。

  ブイター氏は経済成長加速に向けて、伝統的な金融緩和策の一段の拡大にはあまり価値を見いだしていないとし、むしろ財政政策を再発見する必要があり、理想的には需要喚起に向け金融と財政政策の組み合わせが肝要だと指摘した。

  米国は政治が機能していないため、今後数年に到来する大きな経済的変化への準備が主要国の中で最も整っていないともブイター氏は述べた。

  同氏は自身の懸念について電子メールで「不平等の拡大、および第4次産業革命が引き起こす可能性がある雇用喪失の広がりに対応するには、国が果たす再配分の役割を一段と大きくすることが求められる。国が税金で賄う、最低限の収入保証と国民皆保険に顔をしかめる人は欧州では多くないだろうが、まともな社会保障が高齢者向けにしか存在しない米国では強い抵抗に遭うだろう」と記述した。

原題:Citi Economist: The U.S. Is the Least Prepared Major Economy for the Huge Changes Ahead(抜粋)

(最終段落を追加し、更新します.)
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