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ECB:金利据え置き、原油安でインフレ黄信号でも行動に時間必要か

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欧州中央銀行(ECB)は21日、政策金利の据え置きを決めた。ユーロ圏のインフレを圧迫する原油安に当局がどう対応するつもりなのか、ドラギ総裁からの説明を投資家は待っている。

  ECBはフランクフルトで定例政策委員会を開き、短期金利の調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の最低応札金利を0.05%で維持することを決めた。下限政策金利である中銀預金金利はマイナス0.3%、上限政策金利の限界貸出金利は0.3%でそれぞれ据え置かれた。ブルームバーグの調査で金利変更を予想したエコノミストはいなかった。

  原油価格の急落と中国経済の減速、これに端を発した世界的な市場混乱を受け、過去最低の金利と1兆5000億ユーロ(約190兆円)の債券購入をもってしてもインフレ率をECBが目指す2%弱に戻すには力不足との懸念が広がっている。ECBが新たな追加措置を準備しつつあるのか、ドラギ総裁の発言から読み取れるかもしれない。

  ABNアムロ銀行のマクロ調査責任者、ニック・コーニス氏は中銀の決定発表前に「インフレ率は今後数カ月でマイナス圏に逆戻りする公算が大きい」とした上で、「政策委員会はこの数カ月の展開に対して断固として行動することができなかった。追加措置の必要性について、またどの政策手段を採用するかについて、意見が分かれているためだ。従って、状況を検証し取るべき措置のコンセンサスを得るまでには、まだしばらく時間がかかるだろう」と話していた。

原題:ECB Leaves Rates Unchanged as Oil Threatens Inflation Outlook(抜粋)

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