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米国債は手放さず、外貨準備取り崩しの中国-減少幅に大きな開き

  • 昨年8-11月の中国による米国債売却は160億ドル-米統計
  • 混乱に伴い中国が米国債を放出するとの懸念を和らげる公算

中国人民銀行(中央銀行)は昨年、記録的なペースで外貨準備を減らしたものの、引き続き米国債を1兆4000億ドル(約164兆円)相当保有している。

  人民元が事実上切り下げられた昨年8月から同年11月の間、人民銀は外貨準備を2130億ドル取り崩した。資本逃避と元下落ペースの緩和を図るためだが、この間の米国債保有額の減少は160億ドル(約1%)にとどまった。19日公表された米財務省のデータが示している。

  外貨準備高と米国債保有額の減少幅に大きな差があることは、米国債の最大の保有国である中国が今後、市場を落ち着かせ景気を支えるため米国債を放出するとの懸念を和らげる可能性がある。昨年の国内経済が1990年以来の低成長となった中国は、2015年末時点の外貨準備高が約3兆3000億ドルに減り、1995年からのデータ上で年間としては初の減少を記録した。

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  ドイツ銀行の外国為替調査グローバル共同責任者アラン・ラスキン氏(ニューヨーク在勤)は19日公表の文書で、「中国によるものと見なすことのできる米国債売りはここ3カ月間では極めて目立たない」と指摘。「各中銀が対ドルで自国通貨を支えるため介入していたとしても、依然としてドル建て資産の前にドル以外の通貨建て資産の売却を検討しているとの見方と合致する」と説明した。

原題:For All China’s Reserves Burning, It Still Holds Onto Treasuries(抜粋)

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