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今の相場調整は08年と違う、米国株・経済は混乱に向かわず-シティ

  • 相違点より類似点を探す方がはるかに難しいとレブコビッチ氏
  • 銀行の融資条件引き締めはリセッション前の水準に程遠い

米銀シティグループの米国株担当チーフストラテジスト、トビアス・レブコビッチ氏は、米国の株式市場と経済が2008年の金融危機時のような混乱に向かっているとの観測は的外れだと指摘した。

  レブコビッチ氏は15日のリポートで、08年当時と今の「相違点より類似点を探す方が実際のところはるかに難しい」と指摘。米国と中国株の動向の比較的密接な関係を除けば「ハードデータには説得力があるとは言えない」と付け加えた。

  同氏は米銀の大企業向け融資条件の引き締めと緩和の割合の差に言及。これは米連邦準備制度理事会(FRB)が上級融資担当者を対象に実施する四半期調査結果に基づく。

Net % banks tightening C&I loans to larger companies

  前四半期のデータはプラスで、約4年ぶりの信用引き締め傾向を示した。7.4ポイントの差は07-09年のリセッション(景気後退)の開始直前の19.2をかなり下回る。この差の過去2回の縮小局面は、この数字が50を超えた後に始まっていた。

  レブコビッチ氏は「今の相場調整が08年とは異なる」理由の1つとしてローンの利用可能性を挙げた。また、債券利回りや住宅価格、消費者の債務負担、信頼感、企業の採用計画、投資家心理、原油相場の違いにも言及した。

原題:Forget About 2008 Sequel in U.S. Stocks, Economy, Citigroup Says(抜粋)

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