コンテンツにスキップする

原油相場への対応に苦慮するドラギ総裁、2011年の二の舞い回避へ

  • ECBは21日にフランクフルトで政策委員会を開催
  • 原油急落を看過するか、対応を取るかが重要な問題に

欧州中央銀行(ECB)が原油価格上昇への対応で利上げしてから5年。ドラギECB総裁は今、急落する原油相場にどう対応するかの決断を迫られている。

  イタリア中銀総裁としてドラギ氏が参加していた2011年、ECB政策委員会はエネルギー価格主導のインフレを抑制するため利上げを実施。図らずもユーロ圏のリセッション(景気後退)入りを招いた。中国経済減速が世界の市場を混乱に陥れている現状でドラギ氏はECB総裁として、原油急落を看過するか、あるいはユーロ圏の物価押し上げと景気回復の下支えで行動を起こすかの判断を求められている。

  投資家の間では、21日に政策委員会を開くECBが新たな景気刺激策を早ければ次回3月会合で用意する手掛かりに注目が集まっている。当局者らは1兆5000億ユーロ(約191兆円)の債券購入プログラムとマイナスの中銀預金金利に伴うリスクを認識しているが、ドラギ総裁は低インフレの定着を回避しECBへの信頼を守る必要がある。

  BNPパリバ・インベストメント・パートナーズのシニアエコノミスト、リチャード・バーウェル氏は「ドラギ総裁の評判は一流で、これまでの政策運営はお見事としか言いようがない」と指摘。その上で、「世界的な需要鈍化が支配的なシナリオの中でインフレ率がゼロ付近にとどまる現実的リスクがある今、総裁は追加策が依然として議題にあることをしっかり確認していくだろう」と述べた。

  ECBはフランクフルト時間午後1時45分(日本時間同9時45分)に金利決定を発表し、ドラギ総裁はその45分後に記者会見を行う。ブルームバーグ調査では、利下げや量的緩和の拡大を見込むエコノミストはおらず、年内に新たな措置が発表されるとの見方が大勢。

  
原題:Draghi’s Oil-Crash Struggle Evokes ECB Reaction to 2011 Spike(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE