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中国の外貨準備高、今年3000億ドル減少も-節目に近づく公算

  • 3兆ドルは市場のセンチメントにとって極めて重要な水準との指摘
  • 危機が起きれば外貨準備が「焼失」する恐れも-大和の頼氏

中国の外貨準備高は今年3000億ドル(約35兆円)減少し、中国人民銀行(中央銀行)の通貨防衛能力に対する信頼感を損ねるリスクがあると一部アナリストらが危惧する水準に近づくと見込まれている。

  ブルームバーグが先週実施したエコノミスト調査では、外貨準備高が年内に3兆ドル以下に減少すると12人中10人が予想し、これが中央値となった。来年末までには2兆6600億ドルと、2010年以来の低水準に減少するとの予想も示された。

China's Reserves Dwarfed by Money Supply

  経済成長鈍化と本土株急落を受け、中国当局は人民元相場を支えるため外貨準備を取り崩している。昨年末時点の準備高は3兆3300億ドルと、前年末比で5130億ドル減少。年間ベースで1992年以来の減少となった。

  ルービニ・グローバル・エコノミクスのエコノミスト、ダイリ・ワン氏(シンガポール在勤)は、「市場のセンチメントに影響を及ぼす極めて重要な節目は3兆ドルだ」と指摘、「リスクとボラティリティ(変動性)を対応可能な水準に抑制しながら、為替相場自由化と人民元の国際化という目標をどのように達成していくことができるのかが、中国にとって最も難しい課題だ」と述べた。

  大和キャピタル・マーケッツの日本を除くアジア担当チーフエコノミスト、頼志文氏(香港在勤)は、未知の出来事をきっかけに起き得る潜在的な信頼感危機のインパクトが、全ての利用可能な外貨準備を「急速に焼失させる」原因となる恐れもあるとの認識を示した。

Capital Outflows Accelerate

原題:China Seen Losing Another $300 Billion in FX Reserves This Year(抜粋)

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