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ソフトバンクの時価総額が保有のアリババ株下回る、スプリント懸念

更新日時
  • スプリントについて不透明感の指摘もあり株、社債とも下落していた
  • 「しばらくこの傾向は続く」-アナリスト

ソフトバンクグループの時価総額は、保有する中国のアリババ・グループ・ホールディング株の価値を下回った状態となっている。

  ソフトバンク株は21日までに4日連落し、2年9カ月ぶりの安値まで売られていた。米携帯電話子会社のスプリントの再建をめぐる懸念が強まり、スプリント株が下落した影響を受けた。ブルームバーグのデータによると、ソフトバンクの21日時点での時価総額は5兆4558億円、ソフトバンクのホームページによれば、保有するアリババ株の時価総額は6兆4070億円。21日のソフトバンク株は一時、前日比3.24%安の4540円まで下落、日中取引としては2013年4月24日以来となる安値となっていた。22日は同6.8%高の4855円で取引を開始した。

  スプリント株は米国時間の20日、同7.2%下落し約2年ぶりの安値を付けていた。事業の好転で社債本来の価値を実現するはっきりとした道筋が見えず、事業再編や破産手続きで価値を回収できるとも思えないとモルガン・スタンレーのクレジットアナリスト、デービッド・ハンバーガー氏がリポートで指摘した。これを受けて、株式と社債の価格がともに下落していた。ソフトバンクはスプリント株を83%保有している。

  スプリントは昨年10-12月(第4四半期)決算発表を1週間前倒して26日に変更した。スプリント株の21日終値は同2.0%高の2.50ドル。

  エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「ソフトバンクは成長力でアリババより劣ると考えられている」と述べた。「孫正義社長はスプリントの回復には時間がかかると言っており、しばらくこの傾向は続く」という。

  スプリントの立て直しのため、ソフトバンクは14年8月、米携帯電話卸売会社ブライトスターの創業者マルセロ・ クラウレ氏を最高経営責任者(CEO)に指名。 クラウレ氏は、ネットワーク改善と半額プラン、タブレット販促などで顧客獲得を目指したが、販促コストが業績の重しになっている。

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