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債券下落、長期金利は1週ぶり高水準-ECB緩和観測受けた株高警戒

更新日時
  • 先物は前日比5銭安の149円46銭で終了、長期金利は一時0.235%
  • 日銀が実施した長期国債買い入れオペ、全てのゾーンで応札倍率低下

債券相場は下落。長期金利は1週間ぶり高水準を付けた。欧州中央銀行(ECB)による追加の金融緩和観測が広がり、前日の欧米株価が上昇し、国内株価が大幅高となったことを受けて、売りが優勢だった。

  22日の長期国債先物市場で中心限月3月物は、前日比9銭安の149円42銭で始まり、直後に149円41銭と日中取引で15日以来の安値を付けた。その後は水準を切り上げ、午後に入って8銭高まで上昇した。再び下げに転じ、結局は5銭安の149円46銭で引けた。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「25年超のオペ結果が強く超長期債は需給が良いが、10年以下のゾーンは銀行などから益出し売りが出やすい。10年債は上値が重い印象。日欧の追加緩和期待でリスク資産が買われやすくなっている」と述べた。  

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)高い0.235%と、15日以来の水準で始まった。いったんは0.22%まで戻したが、その後は0.23%で推移した。新発5年物の126回債利回りは0.5bp高い0.025%と6日以来の高水準で始まった後、0.02%に戻している。

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  新発20年物の155回債利回りは一時0.5bp低い0.91%に低下し、その後は0.92%を付けている。新発30年物の49回債利回りは1.5bp低い1.17%まで低下後、1.175%で推移した。

日銀国債買い入れオペ

  日銀が今日実施した今月8回目となる長期国債買い入れオペ(総額1.26兆円)の結果によると、残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、10年超25年以下、25年超の全てで応札倍率が前回から低下。足元で売り圧力が弱まっていることが示された。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は、「需給がタイトであり、国債買い入れオペの結果が良好でしっかりしていたので、超長期債を中心に買い戻しが入った」と話した。

  ドラギ総裁は21日、金利据え置き決定後の記者会見で、3月の次回政策委員会で政策を再検討するとし、ECBの責務の範囲内で採用する政策手段に「制限はない」と言明した。

  21日の米国債相場は下落。米10年債利回りは前日比5bp上昇の2.03%程度で引けた。欧州株や米株式相場が上昇したことに加え、原油相場が大きく反発したことが売り材料となった。この日の東京株式相場は大幅上昇。日経平均株価は前日比941円27銭高の1万6958円53銭で終えた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「昨日の海外市場でドラギ総裁発言や原油価格下げ止まりなどを受けて、リスクオフの流れが落ち着いて、センチメントが改善した」としながらも、「リスクオフの流れは原油安、中国景気懸念、米利上げによる新興国からの資金流出、世界経済見通しの引き下げなどが背景にあり、根が深い」と語った。

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