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グロース氏:世界的な金融市場の混乱、中央銀行の取り組み失敗を示す

  • ダウ平均が3%と急落し、清算に伴う機会が訪れる
  • 安全なアービトラージの対象も幾つか生まれつつある

ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏は世界的な金融市場の混乱について、景気押し上げに向けた中央銀行の取り組みがほとんど効果を示さない中で、レバレッジを減らそうとする投資家の動きによってもたらされているとの見方を示した。

  「ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンド(運用資産13億ドル=約1515億円)」を運用するグロース氏は電子メールで、「市場は成長の可能性がないことを感じ取っており、主要新興国でリセッション(景気後退)が始まっていると認識している」と指摘。市場は毎日のようにバリューアットリスク(1日当たりの最大損失可能額)のバランスを取ろうと努めており、リスクを減らし、価格を下げていると説明した。 

  米国株相場は20日に3%超下げ、年初来では11%余り下落している。原油価格の下落や米国債などの安全資産への逃避が影響した。

  グロース氏は、「終わっただろうか」とした上で、原油、株式、高利回り債に関しては「一時的な底に近づきつつあるようだ」と記した。

  同氏は先月、ワイリー・コヨーテの時代が近づいているとし、投資家はポートフォリオからリスクを除去していくのが適切だとの考えを示した。ワイリー・コヨーテはアニメのキャラクターで、猛スピードで走り回る飛べない鳥のロード・ランナーを執念深く追い回しては失敗し、たいてい最後には崖から落ちてしまう。

  グロース氏は20日の電子メールで、「金融市場を象徴するワイリー・コヨーテは、より好ましい結果を求めてレバレッジをかけ、ヘッジ/リスク志向のファンドマネジャーとともにレバレッジを解消し始めることに気づく」と記した。

  その上で、売り手が現金を得ようと清算に動く中で「安全なアービトラージ(裁定取引)」の状況が幾つか生まれつつあると指摘し、例としてプレシジョン・キャストパーツやSABミラーを挙げた。

原題:Gross Says Global Rout Shows Failure of Central Bank Efforts(抜粋)

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