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欧州株:1年3カ月ぶり安値-業績見通しで先行き懸念が強まる

  • スイスのチューリッヒ中心に保険株が値下がり
  • ロイヤル・ダッチ・シェルは少なくとも42%減益と警告

20日の欧州株式相場は1年3カ月ぶりの安値に下落した。原油急落のほか、チューリッヒ・インシュアランス・グループやロイヤル・ダッチ・シェルなどが発表した業績見通しを受け、世界経済をめぐる懸念が強まった。

  スイスの保険会社チューリッヒは11%下落。同社最大の部門が2四半期連続で赤字との見通しを示した。英蘭系石油会社シェルはロンドン市場で7.3%下落。原油安を背景に、第四半期利益が少なくとも42%落ち込んだもようだと明かした。ノルウェーのシードリルは29%急落。同銘柄の投資判断をバンク・オブ・アメリカが「売り」に相当する水準に引き下げた。英豪系鉱山会社BHPビリトンは7.4%下げ、資源銘柄は業種別で最もきつい値下がりとなった。BHPビリトンは通期の鉄鉱石生産見通しを下方修正。スイスの資源商社グレンコアは9.9%下げた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比3.2%安の322.29で終了。前日の上昇分を帳消しにした。中国景気減速の影響が広がるとの懸念と原油安が投資家センチメントに響き、同指数の年初来下落率は12%。先週に弱気相場入りした。ユーロ圏の株価下落に備えるオプションの価格を反映するVストックス指数はこの日、14%上昇した。

  ランプ・アセット・マネジメント(デュッセルドルフ)で資産運用に携わるミヒャエル・ボイシュネック氏は「石油セクターが著しい圧迫要因だ。市場が原油の一段安を織り込みつつあるためで、これは需要減退と成長減速を意味する」と指摘。「資金は手元に置き、現在は株式購入を控えている。状況悪化の可能性があるためだ。最悪の場合、さらに10%下げるだろう」と語った。

  ドイツのDAX指数は2.8%下げ、1年1カ月ぶりの低水準となった。輸出銘柄の下げが目立ち、フォルクスワーゲン(VW)の優先株は5%、ティッセンクルップは3.5%それぞれ下げた。コメルツ銀行とドイツ銀行も大きく下げた。

  イタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナが22%急落し、銀行株指数を押し下げた。同行買収の可能性をインテーザ・サンパオロの最高経営責任者(CEO)が排除したことが背景にある。

原題:Europe Stocks Fall to 15-Month Low as Oil, Results Stoke Concern(抜粋)

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