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米国株:下落、S&P500は14年4月来安値-景気の強さ疑問視

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20日の米国株は急落。S&P500種株価指数は21カ月ぶり安値をつけた。この日は世界的に株価が下落。世界経済の強さに疑問が強まった。

  この日は売りが優勢だったが、終盤に入りヘルスケア関連株や小型株を中心に買いが入った。ナスダック総合指数は上げに転じる場面もあった。エネルギー株はこの日も軟調。IBMは利益見通しが市場予想を下回ったことが嫌気され、下落した。

  S&P500種株価指数は1.2%安の1859.33。終値としては2014年4月以来の低水準。ダウ工業株30種平均は249.28ドル(1.6%)下げて15766.74ドル。ナスダック総合指数は0.1%下げた。

  BB&Tウェルス・マネジメント(アラバマ州バーミングハム)のシニアバイスプレジデント、ウォルター・ヘルウィグ氏は「株は売られ過ぎたが、テーブルから落ちただけでは終わらなかった」と述べ、「最後の1時間で見せた強さはポジティブだ。これは投資家が『売られ過ぎなので手持ち資金を少し動かそう』という意思が働いたのだろう。上昇局面で株に買いを入れ、それが失われていくのを見るよりも良かった」と続けた。

  株価は終盤に回復しつつあったものの、S&P500種産業別10指数のうち6指数は1.3%超下落した。石油のエクソンモービル、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ(BOA)はいずれも安い。

  今年の世界株式市場は過去最悪のスタートとなったが、悪化はまだ続いている。原油価格が崩れているほか、中国の減速もセンチメントに影響している。この日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が1バレル当たり26ドル台まで下げた。

Stock Market Valuation

   
  年初から前日までに米国株の時価総額は約2兆2000億ドル消失した。この間にS&P500種は9%下げた。

  S&P500種の急落を受けて、テクニカル指標は売られ過ぎている可能性を示唆した。同指数の相対力指数(RSI)は30に低下。同指数が30を下回ると、下げの行き過ぎを示唆するとされる。

  この日発表された経済統計で、12月の米消費者物価は前月から低下した。特にエネルギーなどコモディティの低下が影響した。変動の激しい食品と燃料を除くコア指数は予想を下回った。また昨年12月の米住宅着工件数は市場予想に反して減少した。

  これまでに昨年第4四半期決算を発表した企業の大半で業績が市場予想を上回っている。アナリストの間では7%減益と3.1%の減収が見込まれている。

Value of U.S. Equities Back Down to 2014 Levels

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は5.9 %上げて27.59。年初来では51%上昇している。

  S&P500種産業別10指数では9指数が下げた。デボン・エナジーやコノコフィリップスが下落。またJPモルガン・チェースやシティグループなど金融株は特に売られた。

原題:U.S. Stocks Sink With Markets Around the World as Rout Deepens(抜粋)

(第5段落と最終から4段落を追加します.)
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