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S&P500は1年9カ月ぶり安値、原油27ドル割れ-米10年債上昇

更新日時
  • ダウ平均は5カ月ぶり大幅安から下げ幅を縮小、円は1年ぶり高値
  • 米10年債利回りは2%を下回る、世界株は弱気相場入りに接近

20日の米国株は下落した。1バレル=27ドルを切る原油の急落が株の売りを促し、世界株の指標は弱気相場入りに接近、安全資産需要が高まった。

S&P 500 Stages Afternoon Rally

  S&P500種株価指数は1.2%低下し、1年9カ月ぶり安値で終了。ダウ工業株30種平均は一時、昨年8月以来の大幅安となり、その後下げ幅を249ドルまで縮小した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は前日比1.91ドル(6.7%)安の1バレル=26.55ドルと、終値としては2003年5月以来の安値。同限月はこの日が最終取引日だった。英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルが世界的な原油の供給過剰を背景に昨年10-12月(第4四半期)が減益になったもようだと発表したことが材料。米10年債利回りは2%を下回った。利回り低下は過去6営業日で5回目。金は1%強上げ、円は対ドルで1年ぶり高値を付けた。

  ジャニー・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジスト、マーク・ルッシニ氏は「投資家が降参して売りが急増する時が来るのを誰もが待っていた」と述べ、「通常、これは相場が反転する可能性がある時でもある。われわれはそれをきょう経験した」と説明した。

  世界株の指標、MSCIオールカントリー世界指数は昨年5月の高値からの下落率が19%と、弱気相場入りの目安とされる20%に接近している。新興市場株は3%下げ、ロシア・ルーブルとメキシコ・ペソはドルに対し過去最安値を更新した。

  ブラックストーン・グループのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は20日、スイス・ダボスでブルームバーグテレビジョンのエリック・シャツカー氏とのインタビューに応じ、株安の「背景には多くの要因がある」と発言。「かなり緩やかなペースではあるが米経済成長の鈍化といった経済問題がある。大きな打撃をもたらしかねない急速なエネルギー安や、恐らくは誇張され過ぎだが中国の問題もある。米追加利上げで景気が一段と鈍化する懸念がある上に、これらの問題が重なるとかなり好ましくない状況だ」と語った。

  円は対ドルで0.6%高の1ドル=116円92銭。一時は15年1月16日以来の円高水準となる115円98銭を付けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、米10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し1.99%。

原題:S&P 500 Falls to 21-Month Low as Oil Slides Past $27, Bonds Gain(抜粋)

(終値などを入れて更新します.)
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