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鉄壁に見える世界一の外貨準備高385兆円-弱点は対M2比率の小ささ

  • 中国のM2に対する外貨準備率の比率は2004年以来の低水準
  • 中国からの資本流出、昨年11月までの1年間に1兆ドル近く

ほぼあらゆる面で中国が保有する3兆3000億ドル(約385兆円)の外貨準備は、鉄壁に見える。なにしろ世界一の規模だ。だが1つの問題がある。

  それは、広範なマネーサプライ(通貨供給量)の指標であるM2に対する比率が15.5%相当であるということだ。ブルームバーグの集計によれば、これは2004年以来の低さ。タイやシンガポール、台湾、フィリピン、マレーシアなど大半のアジア経済より低い水準だ。

China's Reserves Dwarfed by Money Supply

  それ以外の従来からの尺度でみれば、中国の外貨準備高は危機時の水準を大きく上回っている。野村ホ―ルディングスによると、その規模はドル建て短期債の返済に必要な額の5倍以上。向こう2年分の輸入支払いも可能だという。

  だが対マネーサプライ比の小ささは、資本流出が起きればバッファー機能が急低下し得るリスクを浮き彫りにする。昨年11月までの1年間に1兆ドルに近づいた中国からの資本流出は加速している。

  シュローダー・インベストメント・マネジメントで35億ドル相当の新興市場資産運用に携わるアブダラ・ゲゾール氏は、「M2に対する外貨準備高の比率は資本流出圧力をモニターする重要な鍵」だと指摘し、「懸念されるのは資本逃避の一段のエスカレートを阻止できないことだ」と述べた。

原題:The Weak Spot in China’s $3.3 Trillion Foreign Reserve Stockpile(抜粋)

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