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米株の上昇相場に黄信号、押し目買い入らず上げれば機会捉えて売り

米国株の上昇相場が2016年になってあやしくなってきた。

  19日にはダウ工業株30種平均が183ドルの上げを消し87ドル下落。結局28ドル高で取引を終えた。S&P500種株価指数は年初来11営業日に日中の高値から平均1.3%下落。これは昨年1年での下落率のほぼ2倍だ。

Selling the High

  中国、原油、米金融当局などが昼夜を問わず相場を揺さぶり得ることが分かった今、市場は不安感に対して脆弱(ぜいじゃく)になっている。トレーダーらが悪いニュースを一時的なものと見なし押し目買いの好機と考えた以前とは様変わり。3年にわたる上昇相場を支えたのはこうした楽観論だった。

  ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントの株式トレーディング責任者、トマス・ガルシア氏は「市場は底値を見つけることができずにいる。これは悪い兆候だ」と話した。

  S&P500種の下方向への振れは上方向より大きくなっている。同指数の日中安値からの上昇率の年初来平均は0.89%と、高値からの下落率平均より小さい。

  リッジワース・インベストメンツのシニアストラテジスト、アラン・ゲイル氏は「多くの投資家がひどく神経質になっており、上がったとみるとエクスポージャーを減らす方に動いている」と説明した。中国経済や原油供給過剰についての懸念が「相場の上に垂れ込めており晴れようとしない」と付け加えた。

原題:No Rally Safe in S&P 500 as Traders Forget About Buying the Dip(抜粋)

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