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香港ドル安は予想外の「株買い」の好機-ベアリング・アセット

  • 世界の株価と比べた香港株のバリュエーションは03年以来の低水準
  • 香港ドルは先週、2日間で1992年以来の大幅な下げを記録

資産運用会社ベアリング・アセット・マネジメントはバリュエーション(株価評価)がここ10年余りで最低となった香港株に注目しており、香港ドルの落ち込みで予想外の株買いの好機が訪れたと考えている。

  米ドルとのペッグ(連動)制を採用している香港ドルは先週、2日間で1992年以来となる大幅な下げを記録。中国経済をめぐる懸念で投資家は香港から資金を引き揚げている。香港株の指標であるハンセン指数は約3年ぶり安値に落ち込み、バリュエーションが世界の株価指数との比較で新型肺炎(重症急性呼吸器症候群、SARS)のまん延に見舞われた2003年以来の低水準となった。香港ドル下落はセンチメントが過度のマイナスに傾いていることを示しており、現時点での株買いが賢明な判断だったことが後で判明するだろうと、ベアリング・アセットはみている。

  同社のマルチアセット戦略責任者キエム・ドゥ氏(香港在勤)は「08年や10、11年の時と同じだ。当時も香港ドルがそうした水準に落ち込んでいた」と指摘。「その間は極めて不安定だったが、その後利益を出せた。長期的な視野を持つ必要がある」と述べた。

Hang Seng Index vs Hong Kong Dollar

  10年5月に香港ドルが1年半ぶり安値に落ち込んだ後、ハンセン指数は1週間以内に底を打ち、その後31%上昇して同年11月にピークに達した。11年には香港ドルが底値を付けた2カ月後の10月にハンセン指数が底入れし、12年2月までに33%上昇した。

  今回のドゥ氏の強気姿勢とは対照的に、京華山一国際は香港資産からの資本流出が収まる可能性はほとんどないとみており、第一上海証券のライナス・イップ氏は弱い経済環境が株価を押し下げると予想している。

原題:Hong Kong Dollar’s Rout Sends a Surprising Message: Buy Equities(抜粋)

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