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IEA:イランによる原油輸出増で欧州市場の競争激化へ

  • イラン、地中海地域でサウジアラビアやロシアと競合する見通し
  • イラン、OPEC2位の産油国の地位取り戻すことが「課題に」

経済制裁解除後のイランによる原油輸出の増加により、地中海地域の市場で産油国間のシェア獲得競争が激化する可能性が高いとの見方を国際エネルギー機関(IEA)が示した。イランは2012年以降原油供給を禁止されていた顧客を取り戻すことを目指している。

  IEAによれば、イランは地中海地域の製油所に日量25万バレルを供給することを目標にしており、硫黄含有量の多い原油を輸出するサウジアラビアやイラク、ロシアと直接競合する状況となりそうだ。IEAはイランの原油生産について、世界市場への供給量は1-3月期(第1四半期)末までに日量30万バレル増える可能性が高いとし、イランの推計より少ないと予想している。

  イランに対する経済制裁が16日に解除されたことを受け、同国がどの市場でシェアを取り戻そうとするか、同国の生産可能な原油の量に関心が集まっている。IEAは、イランが迅速に魅力的な条件で原油を輸出できるようになれば、原油価格はさらに下落する可能性が高いと予想している。北海ブレント原油価格は既に今年に入って21%下落している。

  IEAはイランについて、長期的に見ると、イラクを抜き石油輸出国機構(OPEC)2位の産油国の地位を「取り戻すことが大きな課題になるだろう」と指摘。国外からの投資により19年末までに産油量を400万バレルに増やせる可能性があると予測している。この量はイラクの現在の産油量の推計を下回っている。
  
原題:IEA Sees Iran’s Return Intensifying Battle for Europe Oil Market(抜粋)

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