コンテンツにスキップする

1月20日の欧州マーケットサマリー:株が1年3カ月ぶり安値

欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の 通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.0914   1.0908
ドル/円            116.52   117.64
ユーロ/円          127.17   128.31


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  322.29    -10.64    -3.2%
英FT100     5,673.58   -203.22   -3.5%
独DAX      9,391.64   -272.57   -2.8%
仏CAC40    4,124.95   -147.31   -3.4%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .41%        -.02
独国債10年物     .48%        -.07
英国債10年物     1.62%       -.08


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,101.75    +15.50   +1.41%
原油 北海ブレント         27.43     -1.33    -4.62%

◎欧州株:1年3カ月ぶり安値-業績見通しで先行き懸念が強まる

20日の欧州株式相場は1年3カ月ぶりの安値に下落した。原油急落 のほか、チューリッヒ・インシュアランス・グループやロイヤル・ダッ チ・シェルなどが発表した業績見通しを受け、世界経済をめぐる懸念が 強まった。

スイスの保険会社チューリッヒは11%下落。同社最大の部門が2四 半期連続で赤字との見通しを示した。英蘭系石油会社シェルはロンドン 市場で7.3%下落。原油安を背景に、第四半期利益が少なくとも42%落 ち込んだもようだと明かした。ノルウェーのシードリルは29%急落。同 銘柄の投資判断をバンク・オブ・アメリカが「売り」に相当する水準に 引き下げた。英豪系鉱山会社BHPビリトンは7.4%下げ、資源銘柄は 業種別で最もきつい値下がりとなった。BHPビリトンは通期の鉄鉱石 生産見通しを下方修正。スイスの資源商社グレンコアは9.9%下げた。

指標のストックス欧州600指数は前日比3.2%安の322.29で終了。前 日の上昇分を帳消しにした。中国景気減速の影響が広がるとの懸念と原 油安が投資家センチメントに響き、同指数の年初来下落率は12%。先週 に弱気相場入りした。ユーロ圏の株価下落に備えるオプションの価格を 反映するVストックス指数はこの日、14%上昇した。

ランプ・アセット・マネジメント(デュッセルドルフ)で資産運用 に携わるミヒャエル・ボイシュネック氏は「石油セクターが著しい圧迫 要因だ。市場が原油の一段安を織り込みつつあるためで、これは需要減 退と成長減速を意味する」と指摘。「資金は手元に置き、現在は株式購 入を控えている。状況悪化の可能性があるためだ。最悪の場合、さら に10%下げるだろう」と語った。

ドイツのDAX指数は2.8%下げ、1年1カ月ぶりの低水準となっ た。輸出銘柄の下げが目立ち、フォルクスワーゲン(VW)の優先株は 5%、ティッセンクルップは3.5%それぞれ下げた。コメルツ銀行とド イツ銀行も大きく下げた。

イタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナが22%急落し、銀 行株指数を押し下げた。同行買収の可能性をインテーザ・サンパオロの 最高経営責任者(CEO)が排除したことが背景にある。

原題:Europe Stocks Fall to 15-Month Low as Oil, Results Stoke Concern(抜粋)

◎欧州債:イタリアなど高利回り国債が下落-ECB防御策の限界示唆

20日の欧州債市場ではユーロ参加国の中で高利回りの国債が売られ た。欧州中央銀行(ECB)の防御策にも限界があることを示唆した。

原油や株式の売りが膨らんだこの日、ドイツ国債が買われた一方、 スペインとイタリアの国債は下落した。ドイツ国債に対するポルトガル 国債の利回り上乗せ幅(スプレッド)は昨年7月以来の大きな幅に拡大 し、ポルトガルで前政権が崩壊した当時の水準に達した。

ECBの月600億ユーロの国債購入は過去1年にわたり周辺国債を 強烈な売り浴びせから守ってきたが、この日の急落は債務危機の当時を 想起させた。ECBの国債購入の対象外であるギリシャ国債も下落 し、10年債利回りは8月以来の高水準となった。

みずほインターナショナルの金利戦略ストラテジスト、ピーター・ チャットウェル氏は、昨年3月に始動した「ECBの公的セクター債券 購入プログラム(PSPP)ができることは限られている」と指摘した 上で、「1年前とは状況が極めて異なる。周辺国債は明らかにマクロ・ トレーディングで最良の取引対象だった。現在はこうした国債を買う向 きがおらず、投資家は選別物色の様相だ」と続けた。

商品安をきっかけとしたリスク志向の落ち込みのほか、各国特有の 情勢も周辺国債に打撃を与えている。

不良資産の受け皿となるバッドバンク設立で後れを取るイタリアで は株式と債券が売られ、これが国債相場にも悪影響を及ぼした。ポルト ガルでもノボ・バンコの債券保有者の一部が損失を強いられ、懸念が広 がった。

ロンドン時間午後4時40分現在、ポルトガル10年債利回りは前日 比15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.92%。同国債 (表面利率2.875%、2025年10月償還)価格は1.265下げ99.64。これに 対し、ドイツ10年債利回りは6bp下げ0.49%となった。

ポルトガル10年債とドイツ国債のスプレッドは243bp。昨年7月 8日以降の最大となる245bpまで拡大する場面もあった。

イタリア10年債利回りは9bp上げ1.64%、同年限のスペイン国債 利回りは8p上昇の1.78%。ギリシャ国債は95bp上昇し10.12%。一 時は8月21日以来の10.15%を付けた。

原題:Italy Bond Drop Amid Global Rout Shows Limits of ECB Protection(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE