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ゆうちょ銀副社長:年内にも株式の自家運用を開始へ-分散投資進める

  • オルタナティブ投資も開始、5~10年で数兆円規模に
  • 運用担当者、今後1年半で3割増やしたい-現在は約100人体制

ゆうちょ銀行で運用責任者を務める佐護勝紀副社長は、年内にも株式の自家運用を開始したい考えを明らかにした。国内金利の低迷が続く中、安定した収益を確保するため運用多様化の一環として分散投資を進める。昨年12月から厚生労働省が検討している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)での株式自家運用と同様の動きとなる。

  佐護副社長(48)は20日、ブルームバーグのインタビューに答え、「銀行なので期間収益を安定的に上げていくという最大の目標達成のため、運用の多様化・高度化を推し進めている」と述べた。株式投資の意義については「金利リスクを持つ中で、株式リスクは逆相関の関係にあり、分散効果が見込める」と語った。

  ゆうちょ銀の運用資産残高は205兆円(2015年9月末)あり、国債は45.2%を占める。日銀の超低金利政策を背景に長期金利が過去最低水準にある中、中期経営計画で掲げた利益の確保を迫られている。外国証券は昨年3月末から半年で約8兆円増やしたが、株式残高は金銭信託を含めて約2.1兆円にとどまっている。

  ゆうちょ銀は運用拡大に向け昨春から外部人材の採用を進めている。佐護氏は「体制作りは今後1年半程度でやってしまいたい」と述べ、現在約100人体制の運用担当者を約3割増やしたいとの意向を示した。今後オルタナティブ投資を始めることも明らかにし、残高を「向こう5~10年で数兆円規模にしたい」と話した。

   佐護氏は1992年に米ゴールドマン・サックスに入社。11年から昨年3月末の退社まで日本法人の副社長を務めた。ゆうちょ銀には6月、市場リスクの管理や国債偏重の見直しを担う執行役副社長として加入した。

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