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BHP:通期の鉄鉱石ガイダンスを引き下げ-ブラジルの死亡事故受け

世界最大の鉱山会社、オーストラリア・英系BHPビリトンは、通期の鉄鉱石生産ガイダンスを引き下げた。ブラジルでの合弁事業で、昨年11月にダムが決壊し少なくとも17人が死亡する事故が起き、同合弁が操業停止となったことを受けて変更を迫られた。

  20日の発表資料によれば、2016年6月期の生産予想は2億3700万トンと、昨年7月時点の2億4700万トンから下方修正された。ブラジルの鉄鉱石生産会社ヴァーレとの合弁サマルコは、事故を理由に操業を停止。ブラジル政府はダム決壊を同国最悪の環境災害としている。ヴァーレは先月、通期生産ガイダンスを最大10%引き下げた。

  15年10-12月(第2四半期)の鉄鉱石生産は1%増の5700万トンとなったが、ブルームバーグが調査したアナリスト7人の予想中央値5930万トンを下回った。世界2位の鉱山会社、英・豪系リオ・ティント・グループは19日、10-12月期の鉄鉱石生産が10%増となったと発表していた。

  ブラジル事業での惨事に加え、鉄鉱石や原油など商品相場の急落を背景に、BHPの株価は18日に05年5月以来の安値で引けた。

  アンドルー・マッケンジー最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「上期の商品相場大幅下落に伴い、資源セクター全体が圧迫された」と指摘した上で、同社として「強固なバランスシートを守り、さらなるボラティリティ(変動性)に対処するための財務面の柔軟性を確保することにコミットしている」とコメントした。

  10-12月期の原油などの生産は6020万BOE(石油換算バレル)で、アナリスト7人の予想中央値5840万バレルを上回った。

原題:BHP Cuts Full-Year Iron Ore Guidance After Deadly Brazil Spill(抜粋)

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