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1月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:円が下落、逃避需要後退で-中国株が追加刺激期待で上昇

19日のニューヨーク外国為替市場では円が続落した一方、資源国通 貨は続伸した。中国が景気刺激策を拡大するとの思惑が背景にある。

上海総合指数が上昇し、資源国通貨が上げた。豪ドルは上昇、ノル ウェー・クローネは3日ぶりに下げ止まった。ニュージーランド・ドル は下落。インフレ鈍化を示す指標が売り材料となった。

ABNアムロ・バンクの通貨ストラテジスト、ジョルジェット・ブ ーレ氏は「円はやや軟化している。それは市場が先週に比べてやや落ち 着き始めていることを示唆しているようだ」と指摘。中国の統計を受け てセンチメントが安定し、株式や商品などリスク資産を求める動きが強 まっていると語った。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで前日比0.3%安の1 ドル=117円64銭。前日も0.3%下げていた。ただ、年初からではなお約 2%上げている。

円の3カ月インプライド・ボラティリティ(IV、予想変動率)は 2日連続で低下し9.76%。15日には10.34%と、終値ベースで昨年10月 以来の高水準を付けていた。

三菱東京UFJ銀行の外為ストラテジスト、リー・ハードマン氏 (ロンドン在勤)は「一時的なリスクセンチメントの改善が見られてお り、それが円を圧迫している」と指摘。「中国政府は成長を支援するた め歳出を増やしている。当社のエコノミストは中国の成長率が今年、さ らに鈍化するが、急減速は回避すると予想している」と述べた。

日本銀行の黒田東彦総裁は参院予算委員会で答弁し、2%物価目標 実現に必要なら、できることは何でもやると述べた。これを受け、追加 の金融緩和の観測が強まった。

中国国家統計局が19日発表した10-12月期の国内総生産(GDP) は前年同期比6.8%増。ブルームバーグまとめた予想中央値の6.9%を下 回った。景気減速を示したものの、一部の投資家が予想していたほど悪 くはなく、当局が消費主導の成長モデルへ転換するのを支援する余地が 生まれた。

中国人民銀行は年明けに4日連続で人民元中心レートを引き下げ、 その後はほぼ横ばいで維持するようになった。

ANZのシニア市場ストラテジスト、クーン・ゴー氏(シンガポー ル在勤)は「中国のGDP統計は予想よりも少し弱く、2016年初頭はさ らに減速する可能性が高い。景気減速懸念は引き下げ圧力が残ることを 意味する」と述べた。

原題:Yen Weakens as China Stocks Rally on Stimulus Bets Damps Demand(抜粋)

◎米国株:S&P500種ほぼ変わらず、消費関連株が上昇

19日の米国株はS&P500種株価指数がほぼ変わらず。この日は原 油や決算で弱さが見られ、商品企業の株価が下げたものの消費関連株が 値上がりした。

買い先行で始まったが、騰勢は続かなかった。ただ後半に昨年8月 の売り浴びせでつけた安値まで下げると、その後は上げに転じた。この 日は小型株が特に売られた。 不安定なセンチメントの中では原油相場が引き続き材料となった。石油 のシェブロンは下落。バンク・オブ・アメリカ(BOA)も安い。消費 財最大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は上昇した。

S&P500種株価指数は前営業日比0.1%未満上げて1881.33。ダウ 工業株30種平均は前営業日比27.94ドル(0.2%)上げて16016.02ドル。 ナスダック総合指数は0.3%下げた。

フォート・ワシントン・インベストメント・アドバイザーズのチー フエコノミスト兼シニア投資アドバイザーのニック・サージェン氏は 「市場にある問題がすべて決着したとは考えていない」と述べ、「中国 の景気が実際のところどこまで減速していくのかという疑問が残ってお り、原油がいつ底をつけるかも分からない」と続けた。

この日の欧州株とアジア株は上昇した。中国の国家統計局が19日発 表した2015年の成長率は6.9%と、通年ベースでは1990年以来の低水準 となり、7%前後の政府目標とほぼ一致した。

ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミデ ィエート(WTI)先物が大幅続落。国際エネルギー機関(IEA) が19日発表の月報で、世界の石油市場が「供給過剰であふれ返る」可能 性があるとし、需要伸び悩みと経済制裁解除に伴うイラン産原油の輸出 増加が石油価格をさらに押し下げるとの見方を示した。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は3.6 %下げて26.05。月初来では43%上昇している。

S&P500種産業別10指数のうち5指数が下落した。エネルギー は2.2%安、素材株は1.2%下落した。公益事業株や通信株、生活必需品 株はいずれも上昇した。

原題:S&P 500 Little Changed as Energy Slides, Consumer Shares Advance(抜粋)

◎米国債:10年債利回り、3カ月ぶり低水準から上昇-逃避需要後退

19日の米国債市場では、10年債利回りが昨年10月以来の低水準から 上昇。世界的に株式相場が上昇し、米国債への逃避需要が後退した。

10年債相場は5営業日ぶりに反落。中国で景気減速の兆候が見られ たことから、政府による追加刺激策実施の観測が強まり、比較的安全と される債券の妙味が低下した。米国債は今月、株式や原油を上回るパフ ォーマンスを示している。株価やエネルギー価格の下落が世界の成長減 速懸念を裏付ける中、債券は上昇している。

市場の混乱や世界的な成長懸念を背景に、トレーダーらは米金融当 局の利上げペースについて当局者らの想定よりも緩やかになると見込ん でいる。インフレが見られないというのが理由の1つだ。主要な物価指 数は当局の目標である2%を下回る状態が続いている。トレーダーのイ ンフレ期待を示す指標は先週、9月以来の低い水準に下げた。

BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・ コーリ氏はリスク資産について「ここ2週間はただ売られるのみだっ た」とした上で、「こうした状態が続くことはないだろう。これが真の 意味でのモメンタムの永続的な変化だと主張するのは難しい。ネガティ ブなニュースでさえある程度の楽観を持って受け入れられつつあるのは 明るい兆候だ」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは2.06%。同年債(表面利率2.25%、2025 年11月償還)価格は6/32下げて101 23/32。利回りは15日に1.98% と、10月以来の低水準を付けた。

中国株はこの日上昇。欧州株も値上がりした。

中国の昨年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)は前年 同期比6.8%増。四半期ベースでは2009年の世界的リセッション(景気 後退)以来の低成長となった。工業生産と小売売上高、都市部固定資産 投資のいずれも昨年12月に伸びが鈍化した。15年の成長率は6.9%と、 通年ベースでは1990年以来の低水準となり、7%前後の政府目標とほぼ 一致した。

原題:Treasury Yields Rise From Three-Month Low as Haven Demand Ebbs(抜粋)

◎NY金:小幅反落、逃避買いが減退-中国懸念が緩和し株価上昇

19日のニューヨーク金先物相場は小幅反落。中国の経済成長をめぐ る懸念が和らぎ、世界的に株式相場が上昇したことから、逃避先資産と される金の需要が減退した。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レシ ュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「株価下落の不安は後退し た。株式相場は今のところ安定している」と指摘。「金が下落している 背景は、逃避需要の喪失だ」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前週末 比0.1%安の1オンス=1089.10ドルで終了。今年に入って先週末まで に2.9%値上がりしていた。

銀先物は上昇。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナ 先物4月限は一時1%高の836ドル。パラジウムも値上がりした。

原題:Gold Slides as Demand for Haven Wanes After Gains in Stocks(抜粋)

◎NY原油:大幅続落、12年ぶり安値-IEAが供給過剰を指摘

19日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が大幅続落。約12年ぶりの安値を付け た。国際エネルギー機関(IEA)が月報で、世界の石油市場が「供給 過剰であふれ返る」可能性があると指摘したことが売りを誘った。

サイプレス・エナジー・キャピタル・マネジメント(ヒュースト ン)の調査ディレクター、カイル・クーパー氏は「原油の供給が多過ぎ る。イラン産原油は米国には入ってこないが、米国に向かうはずの原油 の代わりになるだろう。トンネルの終わりに光は見えない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前営 業日比96セント(3.3%)安い1バレル=28.46ドルと、終値として は2003年9月以来の安値。同限月は20日が最終取引日となる。中心限月 の3月限は82セント安の29.57ドル。

原題:Oil Falls to 12-Year Low as IEA Says Supply Could ‘Drown’ Market(抜粋)

◎欧州株:1年ぶり安値から反発-中国が追加刺激策を講じると楽観

19日の欧州株式相場は4営業日ぶりに上昇し、3週間ぶりの大幅高 となった。指標のストックス欧州600指数は前日に1年ぶり安値を付け ていた。中国が低迷する景気のてこ入れに動くとの楽観が強まったこと が背景にある。

ストックス600指数は前日比1.3%高の332.93で終了。一時は2.4% 上昇した。この日発表された中国の2015年成長率が公式目標にわずかに 届かなかったことを受け、政府が追加刺激策を打ち出す可能性に道が開 かれた。原油相場が下げたことを背景に、石油・ガス銘柄は上げ幅を縮 めた。

セブン・インベストメント・マネジメントで資産運用に携わるジャ スティン・スチュワート氏(ロンドン在勤)は「大変な新年だったが、 頭の痛い状態からようやく抜けつつあるようだ」と発言。「中国の景気 減速が市場で懸念されていたほどではなかったのに加え、当局には成長 刺激のため介入する能力がある。センチメントはまだどん底にあるもの の、バリュエーション(株価評価)が押し下げられたことから、企業が 健全だとの兆しが明らかになれば相場の支援材料となるだろう」と語っ た。

ストックス600指数は前週末に弱気相場入りし、昨年4月の過去最 高値から前日までの下落率は21%に達した。これで同指数の株価収益率 (PER、予想収益ベース)は14.2倍と、1年ぶり低水準に迫った。

今週は企業決算も注目されている。英蘭系消費財メーカー、ユニリ ーバはアムステルダム市場で3%上昇。四半期売上高が予想を上回っ た。通期の営業利益が予想以上だったドイツのソフトウエアは13%急 伸。

独電力会社のRWEとエーオンの上げも目立った。石炭発電所閉鎖 についての審議が先送りされたことが買い材料となった。英保険会社プ ルーデンシャルは3.4%上昇。

フランスの銀行、クレディ・アグリコルは2.5%値上がり。資本強 化のため、40行近くの地域銀行の持ち分を売却する方針を明らかにし た。

原題:European Stocks Rebound From One-Year Low on China Stimulus Bets(抜粋)

◎欧州債:ドイツ10年債が3日ぶり下落-市場安定で安全需要が後退

19日の欧州債市場ではドイツ10年債が3営業日ぶりに下落した。株 高を背景に比較的安全とされる国債の需要が後退したためだ。

この日発表された中国の2015年10-12月(第4四半期)経済成長率 が2009年以来の低い伸びとなったことを受け、当局が刺激策を強化する との見方が強まった。

キャンター・フィッツジェラルドの債券ストラテジスト、オーウェ ン・カラン氏(ダブリン在勤)は、欧州中央銀行(ECB)が21日の定 例政策委員会でハト派的な論調を維持する公算が大きいとみている。

さらに「ここ数日は値動きが荒かった。原油と中国がいまだに主な 材料だ」とし、アジア時間の株高の流れを引き継ぎ「市場のセンチメン トはややリスクオンで、このためドイツ国債が少しばかり売りを浴びて いる」と語った。

ロンドン時間午後4時11分現在、ドイツ10年債利回りは前日比2ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.55%。前日までの2 営業日で4bp下げていた。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償 還)価格はこの日、0.15下げ99.49。

欧州株の指標とされるストックス欧州600指数が4営業日ぶりに上 昇したほか、中国の上海総合指数は3.2%値上がりした。

カラン氏によれば、ECBのドラギ総裁が21日に新たな緩和策を打 ち出す公算は小さい。発言内容は「過去2、3週間に原油価格が大幅に 下げた事実を考慮すると、よりハト派的となる可能性がある」。また、 これがインフレ見通しへの重しとなるとの見方も示した。

原題:German Bonds Fall First Time in Three Days as Equities Advance(抜粋)

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