コンテンツにスキップする

米国債:10年債利回り、3カ月ぶり低水準から上昇-逃避需要後退

更新日時
  • 中国の10-12月GDPは09年来の低い伸び-刺激策実施の観測
  • 米10年債利回りは先週、2%を下回った

19日の米国債市場では、10年債利回りが昨年10月以来の低水準から上昇。世界的に株式相場が上昇し、米国債への逃避需要が後退した。

  10年債相場は5営業日ぶりに反落。中国で景気減速の兆候が見られたことから、政府による追加刺激策実施の観測が強まり、比較的安全とされる債券の妙味が低下した。米国債は今月、株式や原油を上回るパフォーマンスを示している。株価やエネルギー価格の下落が世界の成長減速懸念を裏付ける中、債券は上昇している。

relates to 米国債:10年債利回り、3カ月ぶり低水準から上昇-逃避需要後退

  市場の混乱や世界的な成長懸念を背景に、トレーダーらは米金融当局の利上げペースについて当局者らの想定よりも緩やかになると見込んでいる。インフレが見られないというのが理由の1つだ。主要な物価指数は当局の目標である2%を下回る状態が続いている。トレーダーのインフレ期待を示す指標は先週、9月以来の低い水準に下げた。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏はリスク資産について「ここ2週間はただ売られるのみだった」とした上で、「こうした状態が続くことはないだろう。これが真の意味でのモメンタムの永続的な変化だと主張するのは難しい。ネガティブなニュースでさえある程度の楽観を持って受け入れられつつあるのは明るい兆候だ」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは2.06%。同年債(表面利率2.25%、2025年11月償還)価格は6/32下げて101 23/32。利回りは15日に1.98%と、10月以来の低水準を付けた。

  中国株はこの日上昇。欧州株も値上がりした。

  中国の昨年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)は前年同期比6.8%増。四半期ベースでは2009年の世界的リセッション(景気後退)以来の低成長となった。工業生産と小売売上高、都市部固定資産投資のいずれも昨年12月に伸びが鈍化した。15年の成長率は6.9%と、通年ベースでは1990年以来の低水準となり、7%前後の政府目標とほぼ一致した。

原題:Treasury Yields Hover Near Three-Month Low as Haven Demand Ebbs(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE