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NY外為:円が下落、逃避需要後退で-中国株が刺激期待で上昇

更新日時
  • 中国が景気刺激策を拡大するとの観測に反応
  • 豪ドルが上昇、株は堅調

19日のニューヨーク外国為替市場では円が続落した一方、資源国通貨は続伸した。中国が景気刺激策を拡大するとの思惑が背景にある。

  上海総合指数が上昇し、資源国通貨が上げた。豪ドルは上昇、ノルウェー・クローネは3日ぶりに下げ止まった。ニュージーランド・ドルは下落。インフレ鈍化を示す指標が売り材料となった。

Yen Falls Against Majors for Second Day

  ABNアムロ・バンクの通貨ストラテジスト、ジョルジェット・ブーレ氏は「円はやや軟化している。それは市場が先週に比べてやや落ち着き始めていることを示唆しているようだ」と指摘。中国の統計を受けてセンチメントが安定し、株式や商品などリスク資産を求める動きが強まっていると語った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで前日比0.3%安の1ドル=117円64銭。前日も0.3%下げていた。ただ、年初からではなお約2%上げている。

  円の3カ月インプライド・ボラティリティ(IV、予想変動率)は2日連続で低下し9.76%。15日には10.34%と、終値ベースで昨年10月以来の高水準を付けていた。

  三菱東京UFJ銀行の外為ストラテジスト、リー・ハードマン氏(ロンドン在勤)は「一時的なリスクセンチメントの改善が見られており、それが円を圧迫している」と指摘。「中国政府は成長を支援するため歳出を増やしている。当社のエコノミストは中国の成長率が今年、さらに鈍化するが、急減速は回避すると予想している」と述べた。

  日本銀行の黒田東彦総裁は参院予算委員会で答弁し、2%物価目標実現に必要なら、できることは何でもやると述べた。これを受け、追加の金融緩和の観測が強まった。

  中国国家統計局が19日発表した10-12月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.8%増。ブルームバーグまとめた予想中央値の6.9%を下回った。景気減速を示したものの、一部の投資家が予想していたほど悪くはなく、当局が消費主導の成長モデルへ転換するのを支援する余地が生まれた。

  中国人民銀行は年明けに4日連続で人民元中心レートを引き下げ、その後はほぼ横ばいで維持するようになった。

  ANZのシニア市場ストラテジスト、クーン・ゴー氏(シンガポール在勤)は「中国のGDP統計は予想よりも少し弱く、2016年初頭はさらに減速する可能性が高い。景気減速懸念は引き下げ圧力が残ることを意味する」と述べた。

原題:Yen Weakens as China Stocks Rally on Stimulus Bets Damps Demand(抜粋)

(第1、2段落と第5段落以降を追加し、更新します.)
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