コンテンツにスキップする

IEA:石油価格はさらに下落も、供給過剰で「あふれ返る」-月報

  • イランは年央までに生産量を60万バレル増やす可能性
  • 世界需要見通しを下方修正、非OPEC加盟国の供給予測は引き上げ

国際エネルギー機関(IEA)は19日公表の月報で、世界の石油市場が「供給過剰であふれ返る」可能性があるとし、需要伸び悩みと経済制裁解除に伴うイラン産原油の輸出増加が石油価格をさらに押し下げるとの見方を示した。

  IEAは2016年の世界需要見通しについて、中国の景気減速を理由に下方修正した。石油輸出国機構(OPEC)非加盟国の供給量予測は引き上げた。非加盟国の供給は日量60万バレル減るものの、イランの輸出再開がこの減少分を年半ばまでに埋めるとみる。その結果、世界全体の供給過剰は1-6月(上期)で日量150万バレルに上る可能性がある。

  IEAはイラクの生産増加が頭打ちとなるため、OPEC内で今年供給を伸ばす国はイランだけになる公算があると指摘。イランの供給量は1-3月(第1四半期)末までに日量30万バレル、年央までに60万バレル増えそうだという。年央までに100万バレルの増産を目指すイラン政府の計画には届かないが、価格押し下げには十分な圧力となる見込みだ。イランは昨年12月に3年半ぶり高水準となる日量291万バレルを生産した。

  今年の世界石油需要は日量平均で9570万バレルが見込まれる。前年比では120万バレル(1.3%)増と、15年の170万バレル増から伸びが鈍化するとみられている。

原題:IEA Says Oil Rout Could Deepen as Market ‘Drowns’ in Oversupply(抜粋)


    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE