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世界の石油大手、セーフティーネット失い始める-精製マージン縮小で

  • 昨年10-12月の精製マージン、ここ8年で最大の低下:BPのデータ
  • アナリストら、エクソンやシェルなどのEPS見通しを引き下げ

原油価格が下落する中、米エクソンモービルや英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルの利益を下支えしていた石油精製マージンが今年にかけて縮小し、世界の大手石油会社を一段と圧迫している。

  英BPのウェブサイトによれば、原油をガソリンやディーゼル油に処理することによって得られる利益の推計である世界の石油精製マージンは2015年10-12月(第4四半期)に34%低下し1バレル=13.20ドルとなり、ここ8年で最大の落ち込みを示した。精製マージンが1ドル(約120円)低下するごとにBPの税引き前調整後利益は年間5億ドル減少するという。

  冬季の天候が穏やかでヒーティングオイル(暖房油)とディーゼル油の需要が抑制される中で米国と欧州で在庫が積み上がり、各社の精製マージンは低下している。精製マージンが倍増した過去2年間の状況とは逆で、原油価格が12年ぶりの安値を付けて苦境に陥っている大手総合石油会社にとって、残された緩衝材の一つがなくなりつつある。

  マッコーリー・キャピタル(ロンドン)のアナリスト、イアン・リード氏は「原油価格が下落している上に石油精製マージンが縮小し始めており、ダブルパンチだ」と指摘。「セーフティーネットは依然としてあるが、幾つか穴が開いている状態だ」と述べた。

Easing Off

  ブルームバーグが集計したデータによれば、アナリストらは過去1カ月間にエクソンやシェル、フランスのトタル、イタリアのENI、ノルウェーのスタトイル、スペインのレプソルの15年10-12月期と、16年1-3月(第1四半期)の調整後1株当たり利益(EPS)の見通しを引き下げた。

原題:Oil Giants Start Losing Safety Net as Refining Margins Squeezed(抜粋)

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