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原油価格下落の新たな犠牲者-燃料安で金属の供給過剰が深刻化

  • エネルギー値下がりで鉱山会社への減産圧力が後退
  • 金属価格と原油価格の間には非常に強い関連がある:スミス氏

原油と石炭の価格下落はエネルギー業界にとってのみ悪いニュースというわけではない。金属の世界的な供給過剰の深刻化にもつながりつつある。

  鉱石はディーゼルエンジンで駆動する掘削装置やトラックで抽出され、金属を処理する製錬所は石炭火力発電所の電力で稼働している。アルミニウムや亜鉛などの価格下落が長期化し、損失を出す鉱山会社が増えつつある中で、鉱山業界のコストの最大3分の1はエネルギーが占めている。原油価格が過去2年間に約70%下げて1バレル=30ドルを割り込み燃料安となっていることから、金属各社は価格下落に歯止めをかけるために必要な減産を先送りしている。

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  オックスフォード・エコノミクスの商品アナリスト、ダン・スミス氏 (ロンドン在勤)は「非鉄金属の価格と原油価格との間には非常に強い関連がある。原油価格が20ドルかそれを下回れば金属も値下がりするだろう。短期的には状況はかなり厳しいように見える」と指摘する。

  マッコーリー・グループによれば、エネルギーは鉱石採掘過程のコストで最大の割合を占める。銅では1トン当たりの生産コストの平均約16%、アルミでは約35%を占めるという。英調査会社CRUグループの推計では、原油安に加え、チリ・ペソやザンビア・クワチャなど生産国通貨に対するドルの上昇により、今年の銅採掘コストは約11%低下する見通しだ。
  
原題:Oil Claims Another Victim as Cheap Fuel Keeps Metals Glut Going(抜粋)

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