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野村の日経レバレッジETF、年初から流入資金増加-逆張り映す

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野村アセットマネジメントが運用・管理し、日本株で通常の2倍の上昇率を享受できる世界最大のレバレッジ型上場投資信託(ETF)への資金流入が昨年末時点から増加している。年始からの続落記録が過去最長となるなど波乱に見舞われた市場で、投資家は逆張り姿勢を強めている。

  ブルームバーグ・データによると、「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(愛称:日経レバレッジ指数ETF)」には年初から18日までに1774億円の資金が流入。昨年末に7345億円だった純資産総額は、5日に一時6625億円まで減ったものの、13日に昨年末水準を上回り、18日は7857億円と昨年11月27日の水準まで回復した。

  野村アセット総合企画部広報の広中一雅シニアマネジャーは、足元の運用資産増加について「逆張り投資家の意向ではないか」と推測。18日の日経平均株価は3日続落し、終値で3カ月半ぶりに1万7000円を割り込んだ。年初からの10営業日のうち、9営業日で安い。

  日経レバレッジ指数ETFは資産規模が膨らみ過ぎた結果、指数との連動性を維持するのが困難になり、昨年10月16日以降に設定申し込みの受け付けを一時停止。12月18日申し込み分から再開した。受け付け停止を会社側が発表した10月14日の純資産総額は7336億円。

  野村アセットの広中氏は、申し込み停止に迫られるタイミングについて「現時点で何も決まったことはない。先物の売買高の推移と運用資産状況を日々モニタリングしながら、連動性を保つ商品性を維持できるかを慎重に判断していきたい」と言う。日経平均先物3月物の昨年12月後半の1日当たり売買高は5万9185枚で、1月前半は11万8919枚。

  松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは、「前回停止した水準まで残高が膨らんできているため、そろそろ停止する可能性はあるだろう」と指摘。需給面では、海外勢の売り姿勢が目立つ中、短期リバウンドを狙った個人の日経レバレッジ指数ETF買いが相場を下支えしてきたが、「元本が下がって損しているため、傷んでいる個人が多い」と話した。

  日本銀行が14日に公表したリポート「最近のレバレッジ投信の動向について」では、日本のレバレッジ投信は日々の株価変動に対する逆張りの資金流入により、それに関わるリバランス取引の影響は抑制されていると分析。レバレッジ投信をモニターすることは、家計のリスクテーク姿勢を把握する上で有益だとした。一方で、規模が増加基調にあることから、ストレス時における市場への影響は注視する必要がある、としている。

(6段落に市場関係者の見解を追記します.)
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