コンテンツにスキップする

商品価格下落で移民の波押し寄せる可能性-WEFのシュワブ会長

  • 経済的苦境深まり多くの人々が欧州に移動する可能性がある
  • 「われわれは運命共同体という感覚を取り戻さなければならない」

商品価格の下落で新興地域全体が経済的苦境に陥っているため、現在の難民危機を上回る移民の波が欧州に押し寄せる可能性があるとの見方を、世界経済フォーラム(WEF)の創設者であるクラウス・シュワブ会長が示した。

  シュワブ会長はスイスのダボスで開かれるWEF年次会合前のインタビューで、「例えば、アフリカではどれだけ多くの国々が石油輸出収入に依存しているだろうか。10億人の住民全てが北方へ移動することを想像してみてほしい」と述べた。

Klaus Schwab

WEFのクラウス・シュワブ会長

  同会長は商品に関する議論の大半は経済と市場への影響に重点が置かれているが、「重大な社会的崩壊」のきっかけにもなり得ると懸念していると指摘した。

  同会長は私たちが現在生きている時代を「予期せぬ結果」の時代と呼ぶ。現代では政策立案者にとって自身の行動の影響を認識するのがますます困難になっており、それが「政策決定者への信頼低下」につながっていると述べた。

  シュワブ会長は「まず、われわれは根本的原因を注視する必要がある。普通の市民は政界だけでなく技術分野で起こっていることの複雑さと迅速さに圧倒されている」と説明。

  混乱しているという感覚が急進的な政治指導者の台頭を促し、これらの指導者は怒りと排外主義をあおっている。現状を打開するには「われわれは運命共同体であるという感覚を取り戻さなければならない」と同会長は述べた。    

原題:WEF Boss Schwab Warns Commodities Rout Could Boost Migration (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE