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円全面安、中国株上昇で売り活発化-景気刺激策に期待感

更新日時
  • 午前に付けた117円23銭から午後には一時117円83銭まで円安進行
  • 欧米も株高の流れ継続なら、118円半ばまで円安-マネースクウェア

東京外国為替市場では円が主要16通貨に対して全面安の展開。対ドルでは1ドル=117円台後半で推移している。中国株が政策期待を背景に上げ幅を拡大する展開となり、リスク選好に伴う円売りが活発化した。

  19日午後3時25分現在のドル・円相場は117円72銭付近。午前の取引で一時117円23銭までドル安・円高に振れていたが、中国株の上昇に連れて円が売られ、一時は117円83銭と2営業日ぶりの円安値を付けた。

  マネースクウェア・ジャパン市場調査部の山岸永幸シニアアナリストは、「中国はこれまでほどの高成長を維持することは難しいにしろ、政府目標の成長率程度は維持している」と指摘。「成長率が予想を下回ったということで、何らかの景気刺激策に対する期待感もある」と語った。

ドル・円相場の推移(過去1年間)

  中国国家統計局が19日に発表した10-12月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.8%増。ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値は6.9%増だった。2015年の成長率は6.9%と、通年ベースでは1990年以来の低水準となり、7%前後の政府目標とほぼ一致した。

  一方、12月の工業生産は前年同月比5.9%増と、11月の6.2%増から鈍化。市場予想の中央値は6%増だった。同月の小売売上高は11.1%増と市場予想の中央値の11.3%増を下回った。

  中国の上海総合指数は一時下げに転じた後、プラス圏に浮上し、午後には3.3%高まで上げ幅を拡大している。日経平均株価は4営業日ぶりに反発して取引を終えた。

  マネースクウェアの山岸氏は、「欧米の株式市場がアジア株堅調の流れを引き継いだ場合は、118円台半ばまでドル高・円安が進む展開もあり得る」とみる。

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