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上位1%の富裕層、今では残る99%よりも多くの富を保有-リポート

  • 上位62人の保有資産が下位の35億人の合計と同じ-オックスファム
  • 格差是正のため租税回避地の利用取り締まりを-オックスファム

世界の資産ランクで上位1%の富裕層が今では、残る99%の人々を合わせたよりも多くの富を保有している-。貧困克服に取り組む国際団体のオックスファムがこのように指摘し、格差是正に向けた努力の強化を各国政府に呼び掛けた。

  世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)を前に公表されたリポートで、オックスファムはクレディ・スイス・グループのデータを基に、2015年に富裕層が世界の富のほとんどをコントロールしていた実態を報告。この状況展開は予想よりも1年早かったと指摘した。

  オックスファムによるとまた、資産ランクで下位半分に当たる35億人の合計と同額の資産を金持ち62人で保有。この人数は5年前には388人だったという。最も富裕な層の資産は2010年から44%増え1兆7600億ドル(約206兆円)に達した一方、下位50%の資産は41%減り1兆ドルをやっと超える程度だった。

  オックスファム・インターナショナルのエグゼクティブディレクター、ウィニー・ビアニマ氏は「世界の人口の貧しい方の半分の保有資産が1台のバスに収まるほどの一握りの大金持ちと同じというのは、端的に言って容認できるものではない」とした上で、「格差拡大に対する世界のリーダーらの懸念は今までのところ、具体的な行動につながっていない」と指摘した。

  オックスファムは富の集中の一因に租税回避地の利用を挙げ、オフショア口座の利用禁止に向けた世界的な取り組みで各国政府が合意すべきだと論じた。

原題:Richest 1% Now Wealthier Than the Rest of the World, Oxfam Says(抜粋)

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