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BNPパリバや野村、破綻の前歴ありのトレーダーに賭けて損失

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BNPパリバや野村ホールディングス(HD)など金融機関5社はあまり知られていない債券トレーディング会社、インベクスター・キャピタル・マネジメントの破綻によって合計で約1億2000万ポンド(約200億円)の損失を被った。しかしこれは、寝耳に水というほど驚くことではなかったはずだ。

  インベクスターの運用者で唯一の社員、アルベルト・スタッティ氏(49)はインベクスターの前に2社の運営に携わったが、1社は08年に5400万ポンドの損失を出してトレーディングを停止、もう1社はJPモルガン・チェースなどに対し約1200万ポンドの負債を抱えて13年に破綻した。

  インベクスターに絡む損失は銀行などの金融機関にとって、巨額取引の中のほんの一部にすぎないが、金融機関側のリスク管理に関する疑問は残る。金融機関は14年に債券取引を開始し15年5月に破綻したインベクスターに対するエクスポージャーを拡大していたが、これは超低金利で債券市場の取引が落ち込んでいる時期だった。

  アトランティック・エクイティーズ(ロンドン)の銀行アナリスト、クリストファー・ウィーラー氏は「一部始終にあきれる」として「債券事業の収入と売買高を増やしたいという願望が恐らく、金融機関の判断を曇らせたのだろう」と話している。

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  英国の会社登記所への届け出によれば、インベクスターで損失に直面しているのはほかにモルガン・スタンレーとINGグループ、みずほフィナンシャルグループ。

  BNPパリバと野村、モルガン・スタンレー、INGは損失やリスク管理についてコメントを控えた。ただ、BNPパリバは損失の発生した経緯について内部調査を実施していると、事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べた。

  みずほは電子メールで「エクスポージャーはトレーディングを通じて拡大した。みずほインターナショナル全体の事業の中では小さなものだ」と説明した。インベクスターの清算については英紙タイムズが先週先に報じていた。

原題:Biggest Banks Rue Millions Lost on Trader Who Failed Before (1)(抜粋)

(最終2段落に各社の反応とBNPの内部調査について追加します.)
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