コンテンツにスキップする

東電:福島第一のがれき除去に新型装置投入へ-UFOキャッチャー風

  • 使用済み燃料プールからの燃料取り出しに向け-新設備を公開
  • 17年度から使用済み燃料の取り出しを開始-2年以内に完了へ

東京電力は18日、福島第一原子力発電所3号機の使用済み燃料プールに投入する新たな装置を報道陣に公開した。同プール内に残っているがれきや使用済み核燃料を取り除くためのシステムで、東芝と米ウェスチングハウス(WH)が開発した。2017年度中の運用開始を目指している。

  東芝の京浜事業所で公開されたこの装置は、がれきの切断や除去を行う産業用ロボットのアームと、それを6本のワイヤで支える可動式の装置、使用済み燃料を引き上げるための機器などを組み合わせたもの。3号機から1キロメートル離れた場所から遠隔操作するため22台のカメラが取り付けられている。このシステムが国内の原発で採用されるのは初めて。

  アームが人間の腕のようにスムーズに動き、一方の手でがれきをつかみもう一方で切断する。アームがつかんだがれきを架台により移動させて取り出す動きは、ゲームセンターにあるクレーンゲーム機「UFOキャッチャー」に近い。手先はがれきの大きさや形に応じて交換できる拡張性を持つ。

  東電は4号機からは1500体を超える燃料の取り出しを14年末までに終了。566体を貯蔵していた3号機の燃料プールは放射線量が高く、従来のような目視による作業ができないため同システムの採用に踏み切った。

  東芝は3号機のがれき撤去作業を開始した13年末に今回のシステムの開発に着手。15年末時点で毎時220ミリシーベルトあった放射線量を同1ミリシーベルトまで低減させ、17年度に使用済み核燃料の取り出しを開始し2年以内に撤去作業を終える計画だ。

  東電の白井功原子力・立地本部長代理は燃料が残っている1、2号機(それぞれ392体と615体)については「プール内の状況が確認できておらず、どのようなシステムを使うのかは検討中」と話した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE