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中国株、ストラテジストは一段安を予想-弱気相場入りの上海総合指数

  • 交銀国際などは上海総合指数が14%下落し、2500を付けると予想
  • 下落後も上海総合指数のバリュエーションは新興市場株を上回る水準

中国の低迷する株式市場に資金を投じる投資家にとって、嵐が静まる兆しはほとんどない。

  それが先週インタビューしたストラテジストらのコンセンサスだ。新たな成長モデルへの転換と為替市場の自由化をめぐる当局への信頼感が後退する中、株価指標の上海総合指数は15日、弱気相場入りした。

  交銀国際やウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのアナリストは、上海総合指数が15日の終値から14%下落し、2500を付けると予想。中泰証券は同指数が底打ち前に最大300ポイント(10%)下げるとみている。上海総合指数は15日、3.55%安の2900.97で終了。昨年12月の高値から21%値下がりしたにもかかわらず、フィリップ・セキュリティーズと中原証券は一段の売り圧力を見込んでいる。

How Low Can We Go?

  成長押し上げと中国市場の段階的開放を推進する習近平国家主席にとって、株安は痛手となる。中国人民銀行(中央銀行)の為替戦略や株式サーキットブレーカー制度の一時停止など政策をめぐる混乱が広がり、ボラティリティ(変動性)が上昇している。中国証券監督管理委員会(証監会)の肖鋼主席は週末、昨年6月以来の中国株式市場の混乱について、監督管理体制に抜け穴や不適当な部分があったとの認識を示した。

  ウェルズ・ファーゴ・アドバンテージ・ファンズのチーフポートフォリオストラテジスト、ブライアン・ジェーコブセン氏は15日の電話インタビューで、「中国政府は戦略があることを伝えるのが実に下手だ」と指摘。「習主席は自身に計画があることを示す必要がある」と述べた。ジェーコブセン氏は上海総合指数が2500に下落すると予想している。

   先週の株価下落を受け、株式相場の混乱で時価総額5兆ドル(現行レートで約586兆円)相当が吹き飛んだ昨年当時の懸念が再燃しつつある。今年の中国株式市場が少なくとも過去20年で最悪のスタートとなったことを受け、当局は株価や元相場の下支えに向け市場介入を行ってきた。

  証監会のウェブサイトに16日掲載された内部会議の議事録で、肖主席は「株式相場の急落や資金流出、急激なレバレッジ解消が投資信託の自己破壊的な償還や先物の下落で助長され、ドミノ効果のような全面的な危機に陥っていった」と分析。未成熟な証券取引所と市場参加者、取引ルールの不備、不十分な市場システム、不適当な監督管理体制に混乱の原因があると分析し、監督当局はこうした失敗から教訓を学ぶことになると指摘している。

  中国当局は1月に導入したばかりの中国株のサーキットブレーカー制度の一時停止を決定。大きく下落した日に投資家の売り急ぎを招き下げを加速させることが分かったためだ。

  君康人寿保険の呉侃ファンドマネジャー(上海在勤)は15日、「市場は年初に大惨事モードに入り、今なおその状態にある」と指摘。「市場は完全に信頼を失っており、その根底にある理由は株価が割高であるためだ」と話している。

  下落した後も、上海総合指数の株価収益率(PER)は15倍と、より広範な株価指標であるMSCI新興市場指数の11倍を上回る水準。2012年から14年末まで新興市場株は中国株と比べ割高ないしほぼ同等の水準だったが、ここ1年1カ月にわたり一貫して割安水準となっている。

Valuations Evaluation

原題:China’s Stock Strategists Are Bracing for a Deeper Bear Market(抜粋)

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