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ドラギECB総裁の取り組み阻む原油安-追加緩和観測を強める

更新日時
  • ブルームバーグ調査回答者の6割余りが年内の追加刺激策を予想
  • 量的緩和の拡大や中銀預金金利引き下げが選択肢か

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は原油相場を理由にさらなる賭けに出る必要に迫られそうだ。

  原油安に再び拍車が掛かりユーロ圏のインフレ見通しが後退する中、ブルームバーグのエコノミスト調査では、ECB総裁が今年中に追加刺激策を発表するとの回答が60%を超えた。昨年12月時点は40%だった。月間債券購入額を現行の600億ユーロ(約7兆6700億円)から拡大するとの予想は全体の57%、中銀預金金利の追加引き下げを見込む回答者は53%だった。

  ECBが10カ月前に量的緩和(QE)を開始して以来、物価はほとんど上昇せず、インフレ率が中銀目標の約2%に戻るまでの期間の見通しは2回延長された。金融政策の正しいアプローチをめぐってECB当局者の意見が割れている中、21日にフランクフルトで開かれる政策委員会では、中銀が責務を果たせると市場に納得させるようドラギ総裁に求める圧力が強まりそうだ。

  ノルデア・マーケッツの欧州担当チーフアナリスト、ホルガー・ザンテ氏は「原油価格が現在の安値圏にとどまれば、ECBが最善の結果を期待してただ静観することはないだろう」と述べ、「3月にも追加緩和を見込む」と語った。

  ECBは最新のインフレ・成長見通しを3月の会合で公表する。見通しが下方修正されれば、追加的措置は正当化され得る。別のエコノミスト調査では今週の政策委員会では全ての主要政策金利の据え置きが見込まれている。

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  昨年12月3日にドラギ総裁は中銀預金金利をマイナス0.3%に引き下げ、資産購入プログラムの期間を少なくとも2017年3月まで延長。債券の償還元本を再投資する方針を表明した。一連の措置はインフレ率押し上げに「十分」と同総裁は説明したが、投資家の期待には届かず、ユーロは上昇し、株価の大幅安につながっていた。

  原油価格はそれ以来34%下落し、ECBの物価見通しを曇らせている。ECBは直近で、今年のインフレ率を平均1%、17年は1.6%と予測しているが、BNPパリバとバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチは今年のインフレ率が0.5%にとどまると予想している。

  ブルームバーグのエコノミスト調査では、追加刺激策が3月10日の政策委で発表されるとの予想は全体の45%を占めた。6月までに当局は行動するとの見通しは45%で、残り10%の回答者は9月会合での発表を予想した。

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原題:Draghi Efforts Thwarted by Oil as Economists See More ECB Easing(抜粋)

(一つ目のグラフ以下を追加し更新します。.)
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