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債券反落、長期金利0.2%割れへの警戒感で-5年入札結果は予想通り

更新日時
  • 先物は前日比11銭安の149円56銭で終了、長期金利0.215%まで上昇
  • 5年債入札、最低落札価格は100円40銭と市場予想と一致

債券相場は反落。長期金利の0.2%割れに対する警戒感や明後日の20年債入札に向けた売りなどが重しとなり、売りが優勢となっている。今日実施された5年債入札結果は市場予想通りだった。

  19日の長期国債先物市場で中心限月3月物は前日比4銭安の149円63銭で開始。午後に入ると水準を切り下げ、一時は149円55銭まで下落。結局は11銭安の149円56銭と、この日の安値圏で引けた。

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  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「日経平均株価の動向に合わせて、上下動する展開。ただ、先週の最低値更新以降、10年債利回りが0.20%に近づいた局面で利益確定の動きが出ているとみられるほか、明後日の20年債入札を控えた動きもあり、やや重さが見られる」と説明。「5年債入札は無難な結果となった。海外投資家と業者筋による日銀トレードを意識した買いが中心だったとみられる」と語った。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.21%で開始し、午後に入ると0.215%を付けた。14日に過去最低水準の0.19%まで低下した後、水準を切り上げ、15日には一時0.25%まで上昇する場面があった。

  新発5年物の126回債利回りは0.5bp高い0.015%で始まり、入札後には0.02%に上昇している。21日に20年債入札を控えている新発20年物の155回債利回りは0.5bp高い0.92%で始まった後、0.925%を付けている。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「先物が過去最高値を更新し、新発10年債利回りが過去最低を更新した後で、20年債入札通過まで上値を買っていく環境にもなりにくい」と話した。

5年債入札結果

  財務省がこの日午後に発表した表面利率0.1%の5年利付国債(126回債)の入札結果によると、最低落札価格は100円40銭と市場予想と一致した。小さければ好調さを示すテール(落札価格の最低と平均の差)は1銭と前回と同じ。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.10倍と前回の4.25倍からやや低下した。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニアマーケットエコノミストは、「5年債の主な買い手は外国人投資家や日銀への売却を念頭に置いたディーラーや短期筋が多いのではないかと推察される」と話した。

  この日の東京株式相場は反発。日経平均株価は前日比0.6%高の1万7048円37銭で取引を終えた。中国・上海株式相場が上昇し、中国景気に対する不安感が和らいだ。

  三菱UFJモルガン証の六車氏は、「5年債入札結果は予想範囲内の無難な結果だったが、中国の一連の経済指標がやや弱めだったにもかかわらず上海株が上昇しており、日経平均株価の戻しとともにリスク回避の日本国債買いは様子見が強まっている」と指摘。「グローバルに見て、リスク回避の動きが底入れを探るような感じも出てきている。付利0.1%と10年金利のスプレッドが10bp程度という、普通ではあり得ない状況で高値警戒感もある」と話した。

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