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イラン、原油輸出拡大に着手-相場は週内に回復するとの見方も

  • 石油省は日量50万バレル増産計画をスタート-国営イラン通信
  • 相場は18日に下げた後、週内に30ドル超まで回復する-コメルツ銀

米欧による制裁解除を受け、イランは原油の生産・輸出の拡大に着手し、世界的に供給過剰が続く原油市場に本格復帰する。

  イランのザマニニア副石油相(商務・国際問題担当)は17日、テヘランでのインタビューで、同国は原油輸出を直ちに日量50万バレル増やすことを目指していると述べた。イランはこれに加え、数カ月以内にさらに50万バレル増やす計画。ドバイに拠点を置く石油コンサルティング会社カマール・エナジーのロビン・ミルズ最高経営責任者(CEO)は、既に供給過剰となっている市場にイランが本格復帰すれば相場はさらに下落するだろうと指摘した。

  国営イラン通信(IRNA)は17日、「石油省はきょう、各企業の増産と石油ターミナルの準備を指示し、原油輸出を50万バレル増やす計画をスタートさせた」と伝えた。ザマニニア副石油相は同計画は「依然有効」であり、原油相場への「悪影響を最小限に抑えるよう」配慮しながら進めるつもりだと語った。

  国際原子力機関(IAEA)は16日、イランが欧米など6カ国との最終合意に従って核開発の制限を履行したと確認。イランは国外口座で凍結されていた約500億ドル(約5兆8400億円)相当の資産の利用が可能になった。イラン政府は同資金を産業再建に充てるとしている。また制裁解除により、フランスのトタルやイタリアのENIなど海外企業によるイラン投資に道が開ける。

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  北海ブレント原油は今年に入って22%下落。先週末終値は供給過剰やイラン制裁解除見通しを背景に1バレル=29ドルを割り込んだ。野村ホールディングスのアナリスト、ゴードン・クワン氏(香港在勤)は電子メールで、ブレント相場は18日に25ドルまで下がり得るとの見方を示した。

  コメルツ銀行の商品調査責任者、オイゲン・ワインベルク氏(フランクフルト在勤)は電話インタビューで、原油相場は18日に「条件反射」的反応で下落した後、週内に30ドル強まで回復すると予想。「市場は実際に供給過剰だが、これは相場に織り込み済みだと私はみている」と説明した。

原題:Iran Kicks Off Plan to Boost Oil Exports as Sanctions Lifted(抜粋)

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