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円反落、人民元上昇や株下げ渋りで対ドル117円台-原油安に警戒残る

更新日時
  • 人民元中心レートの引き上げ後、一時117円36銭まで円売りが進む
  • 前週末には一時116円51銭、昨年8月24日以来の水準まで円高進行

18日の東京外国為替市場では、円が対ドルで4カ月半ぶり高値付近から反落した。中国人民元の上昇や株価の下げ渋りを背景にリスク回避に伴う円買いが一服。ただ、世界景気の先行き懸念を背景に株価や原油相場に不透明感が残り、円の下値は限定的となった。

  午後4時2分現在のドル・円相場は1ドル=117円26銭前後。朝方の116円台から円はじり安となり、中国人民銀行(中央銀行)が人民元の対ドル中心レートを引き上げると一段安となった。正午すぎには一時117円36銭まで円売りが進行。その後は117円台前半で一進一退の展開となった。

  みずほ証券投資情報部の由井謙二FXストラテジストは、かなり円高が進んできたところで、恐る恐るだがいったん円を売り戻す動きが入っていると説明。「中国の人民元に関しては中国当局が安定される方向に舵を切っているので、そこに対する懸念は和らいでいる。ただ、原油の下値がどこかというところがまだ懸念されている」と語った。

  前週末の海外市場では低調な米経済指標を受け、米国の景気減速懸念からリスク回避の動きが加速。米国株の大幅安や原油価格の急落を背景に一時、昨年8月24日以来の水準となる116円51銭まで円高が進んでいた。

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  18日の香港オフショア市場で人民元は上昇。人民銀はこの日の元の中心レートを0.07%引き上げ、1ドル=6.5590元に設定した。引き上げは過去4週間で最大。人民銀は同日、海外金融機関による中国本土での元預金に対し25日から預金準備率を適用すると発表した。

  週明けの中国・上海総合指数は続落して始まったが、その後プラス圏に浮上。東京株式相場は3営業日続落となったが、日経平均株価は約1年ぶり安値を付けた後、下げ渋った。

  バークレイズ銀行の門田真一郎為替ストラテジストは、株価・原油相場下落や中国市場の動向などを背景に「世界的なリスクセンチメントに左右される動きが続いている」とし、「引き続き世界的にリスクオフの流れに影響される展開」と話した。

円買い越し

  
  米商品先物取引委員会(CFTC)によると、シカゴマーカンタイル取引所(CME)国際通貨市場(IMM)の先物取引非商業部門のドルに対する円のポジションは12日時点で2万5266枚の買い越しとなった。前回は2012年10月以来の買い越しとなり、買い越し幅は4103枚だった。

  みずほ証の由井氏は、「1カ月物のリスク・リバーサルを見てもかなり円高警戒が進んでおり、リスク回避の動きが和らいでくれば、ドル・円はある程度下げ止まってもおかしくない水準だが、引き続き原油相場の動向をにらむような形だろう」と語った。

  ニューヨーク原油先物相場はアジア時間18日の時間外取引で下落。原油供給がすでに過剰となる中で、イランが増産を開始するとの見通しが広がり、12年ぶり安値水準となる1バレル=28ドル台で推移している。

  ユーロ・円相場は1ユーロ=127円台半ばから一時127円94銭まで円売りが進み、同時刻現在は127円61銭前後。一方、ユーロ・ドル相場は前週末に1ユーロ=1.0985ドルと昨年12月29日以来のユーロ高・ドル安水準を付けたが、週明けの取引では一時1.0878ドルまでユーロ売り・ドル買いが進んだ。

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