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債券先物は最高値更新、株安・米債高や日銀買いオペ受け買い圧力

更新日時
  • 先物は14銭高の149円67銭で終了、一時149円72銭まで上昇
  • 日銀が今月6回目の長期国債買い入れオペ実施、総額8900億円程度

債券相場は上昇し、先物が過去最高値を更新した。前週末の米国市場で株安・債券高の展開となった流れを引き継いだことに加え、日本銀行の長期国債買い入れオペ実施で買い圧力が掛かった。

  18日の長期国債先物市場で中心限月の3月物は、前週末比5銭高の149円58銭で開始。直後に149円68銭を付け、14日に記録したこれまでの最高値を更新した。その後はやや伸び悩んだが、午後の取引開始後に水準を切り上げ、一時149円72銭と、午前に付けた最高値を上回った。結局、14銭高の149円67銭で引けた。

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  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低い0.205%で開始。いったん0.21%を付けた後、再び0.205%で推移している。14日に過去最低となる0.19%まで低下後、水準を切り上げ、15日には0.25%まで上昇する場面があった。

  三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、「年明け以降の相場は、中国経済や中国金融市場に対する不透明感が根底にあるので、1日で払拭(ふっしょく)できるものではない。長期的には日本国債に追い風となることは変わらない」と話した。

  15日の米株式相場は大幅安となり、S&P500種株価指数は終値で昨年8月25日以来の安値となった。一方、米国債相場は上昇。10年債利回りは前日比5bp低下の2.03%で引けた。一時は2%を割り込む場面があった。ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が急反落。再び1バレル=30ドルを割り込み、12年ぶり安値を付けた。この日の東京株式相場は続落。日経平均株価は一時2.8%安となり、終値ベースで昨年9月29日以来となる1万7000円割れの水準で引けた。

  JPモルガン証券の山下悠也債券ストラテジストは、「米国市場のリスクオフ展開を反映して上昇している」と指摘。「10年債利回りは前週に0.2%割れの後、一気に売られており、水準的な警戒感があることは否めない」とし、目先は上下にボラティリティが高まりやすい状況下で、「20年債入札は注意が必要。昨年1月は反動で金利が一気に上昇したこともあり、需要を確認して一段と低下するかどうか注目している」と話した。

  日銀がこの日実施した今月6回目の長期国債買い入れオペ(総額は8900億円)の結果によると、残存期間5年超10年以下の応札倍率は前回より若干低下した。一方、10年超25年以下、25年超は上昇した。

5年債入札  

  財務省は19日午前、5年利付国債の価格競争入札を実施する。前回入札された126回債利回りは0.01%で取引されており、表面利率は0.1%に据え置かれる見込み。発行予定額は前回債と同額の2兆5000億円程度となる。21日には20年債入札が予定されている。

  明日の5年債入札について、三井住友銀の宇野氏は、「利回りがゼロ近辺に低下しているものの、まだプラスの幅があるので大丈夫だろう。プラス幅があるだけましと、金利低下余地をつぶしていく見込み」と話した。

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