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独財務相、EUのシェンゲン協定は破綻に「近い」と警告

  • ドイツがスウェーデンに似た移民制限措置取れば「途方もない脅威」
  • 欧州委員長は難民危機が自由貿易とユーロを脅かしていると発言

ドイツのショイブレ財務相は15日、欧州連合(EU)が移民流入の抑制に向けた資金を増額しなければ、域内の移動の自由を定めたシェンゲン協定は終えんを迎えることになるかもしれないと語った。

  2日間にわたるEU財務相理事会を終えたショイブレ財務相はブリュッセルで記者団に対し、シェンゲン協定は破綻に「近い」状況だと警告。戦火や貧困から逃れてきた人々の流入制限を決めたスウェーデンと同様の措置をドイツが取らざるを得なくなれば、EUは「途方もなく大きな」脅威にさらされるとの認識を示した。

  「問題を速やかに解決できなければ、そのような展開を避けることはできない。欧州への流入を目に見えて減らすには、国境管理の効率化や、近隣の地域や諸国、難民出身国へのより緊密な協力支援が欠かせない」とし、「それにはもっと多額の資金が必要だ」と呼び掛けた。

  欧州委員会のユンケル委員長も同日の記者会見で、難民をめぐる欧州の見解の相違が信頼を失わせ、最終的に域内の自由貿易と通貨ユーロが脅かされると指摘。「労働者の移動の自由がなく、市民の旅行の自由もなければ、ユーロは意味を成さない」と述べた。

原題:Schaeuble Says Schengen Close to Collapse on Refugee Inflow (1)(抜粋)
Juncker Sees Euro, EU Trade at Risk in Unresolved Refugee Crisis(抜粋)

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