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NY外為(15日):円が4カ月ぶり高値、米小売統計不振-世界不安

更新日時
  • 株式や原油相場が下落、安全資産を求める動きが活発化
  • 円は対ドルで0.9%上昇、円は主要16通貨すべてに対して値上がり

15日のニューヨーク外国為替市場では円が上昇し、昨年8月以来の高値をつけた。12月の米小売売上高が減少したことで、米経済の他セクターが減速しつつある中、消費者も経済成長を主導できないとの懸念が広がった。

  円は主要16通貨すべてに対して値上がり。ドルとユーロも大半の主要通貨に対して上昇した。株と原油相場が下げ幅を拡大したことに伴う安全への逃避買いを反映している。一方、南アフリカ・ランドやメキシコ・ペソを中心に、高利回り通貨は下落した。

World Currency Ranker

  ステート・ストリートの北米マクロ戦略責任者、リー・フェリッジ氏は、「円は安全逃避先のため、円の取引が顕著だ」と述べた。

  今年に入り世界金融市場の混乱が続いている。中国の政策当局者は株価や人民元の安定化に苦戦している一方、商品価格は下落。一部アナリストらは、こうした海外市場の混乱で米経済も危機にさらされるとの警戒を強めている。

  ブルームバーグの今月のエコノミスト調査では、米国が向こう1年間にリセッション(景気後退)に陥る確率の予想(中央値)は19%に上昇し、2013年2月以来の高水準となった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで前日比0.9%高の1ドル=116円98銭。日中取引ベースでは昨年8月24日以来の高値をつけた。ユーロは対ドルで0.5%上昇の1ユーロ=1.0916ドル。

  HSBCホールディングスの米外国為替戦略責任者、ダラフ・マー氏(ニューヨーク在勤)は「市場は今週何度かリスク選好に戻ろうとする場面もうかがえたが、すぐに頭打ちになった」と指摘。「リスク選好モードに近づくための方向感が得られるまでは、ドル・円の売り、ユーロ・ドルの買いを勧める」と述べた。

  米商務省の発表によると、12月の小売売上高(速報値)は前月比0.1%減。ブルームバーグがまとめたエコノミスト84人の予想の中央値と一致した。前月は0.4%増。2015年通年では、小売売上高は前年比2.1%増と、現在の景気拡大局面で最も低い伸びとなった。

  モルガン・スタンレーの米通貨戦略共同責任者、カルビン・ツェ氏は「このリスク回避の環境は主に中国がきっかけとなっているが、世界的に経済指標が弱いことも要因だ」と指摘。同行では円とユーロ、ドルに強気なポジションを勧めているとし、こうした通貨は安全逃避の動きに支えられると説明した。

原題:Yen Gains to 4-Month High as Retail Sales Add to Global Concern (抜粋)

(7-8段落を追加し、更新します.)
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