コンテンツにスキップする

中国通貨政策、ジレンマに直面-準備通貨の地位と管理維持は両立せず

  • 人民銀は元相場決定で他者にも発言権を認めよ-ラボバンク
  • 当局の為替介入の結果、香港銀行間取引金利は12日に過去最高に

香港市場で今週、人民元の借り入れコストが急上昇し、中国当局が抱える政策上の最も深刻なジレンマの一つが浮き彫りとなった。それは、同国が人民元を真の意味で国際的な準備通貨にするつもりがあるのか、それとも通貨価値の管理を続けようとするのかという問題だ。

  そうした管理継続のコストが鮮明になったのは12日のことだ。同日の市場では、人民元建て香港銀行間取引金利(HIBOR)翌日物が過去最高の66.82%と、前日の約5倍に急上昇。元相場急落に対抗するため、中国人民銀行(中央銀行)が香港オフショア市場に介入したことに伴う副作用といえる。

  ラボバンク・グループとロイヤル・バンク・オブ・カナダは、元相場誘導に向けたこうした取り組みについて、中国が資金調達や貿易のための活発なオフショア人民元市場を整備したいと望むなら、受け入れられないものだと指摘する。

  ラボバンクの金融市場調査責任者、マイケル・エブリー氏(香港在勤)は、「中国が自国通貨の国際化を全く望んでいないなら、このような措置を続けることは可能だ。しかし、同国はそれを準備通貨とするよう願っている」と指摘。「オフショア人民元の他の保有者も価値決定の発言権を持つことを中国は容認しなければならない」と語った。

  エブリー氏が想定する最も可能性が高いシナリオは、中国当局が市場の力に屈し、元相場を年内にさらに13%下落させることを受け入れるというものだ。同氏の予想は、ブルームバーグがまとめたストラテジスト予想のレンジで最も弱気な水準となる。

原題:China Wants a Reserve Currency and Control, But Can’t Have Both(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE