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シャープ株大幅上昇-鴻海が買収額7000億円規模に引き上げとの報道

更新日時
  • 「金額だけ見ればよい提案」-SBIアセットマネジメント小暮氏
  • 今期営業損益は数百億円規模の赤字に転落との報道も

シャープ株が一時、約2カ月ぶりの上昇率となった。台湾の鴻海精密工業がシャープに対する買収提案額を7000億円規模に引き上げる方向で調整していると一部で報じられた。

  シャープ株は一時、前日比23%高の134円まで上昇、昨年11月24日以来の高い日中上昇率となった。終値は15%高の125円。

  15日付の読売新聞朝刊によると、鴻海は同日にも買収を再提案し、これまで上限5000億円としていた買収額を7000億円規模に引き上げる方向という。また共同通信は、シャープの今期(2016年3月期)の連結決算で営業損益が数百億円規模の赤字になる可能性があると伝えた。

  SBIアセットマネジメントの運用本部長、木暮康明氏は鴻海の案の全体像は分からないと断りつつも「金額だけ見ればよい提案」だと話した。またシャープと交渉中の産業革新機構も鴻海に対抗する提案をする可能性があると述べた。

  シャープは昨年10月、今期の営業利益予想を800億円から100億円に下方修正。前期に2223億円の巨額純損失を計上し、経営再建に向けた3カ年の中期経営計画を同年5月に発表したばかりだったが、中国市場向けスマートフォン用中小型液晶の不振が響いた。昨年10月の発表資料によると、9月末の有利子負債は7587億円に上る。

  シャープ広報担当の関喜文氏は電話取材に、鴻海の買収額引き上げについてはコメントする立場にないと述べるとともに、現時点で通期業績予想に変更はないと語った。鴻海の広報担当、朱文敏氏はコメントを控えた。

(終値を追加しました.)
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