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【債券週間展望】長期金利再び最低更新か、需給逼迫変わらず低下圧力

  • 先物は最高値、10年債利回りは過去最低の更新を試す展開との声
  • 10年債利回りが再び0.2%を割れれば売りも-DIAMアセット

来週の債券市場では長期金利が再び過去最低を更新すると予想されている。日本銀行の長期国債買い入れオペで需給逼迫(ひっぱく)の状況は変わらず、金利低下圧力が掛かりやすいとの見方が背景にある。

  長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは14日、一時0.19%を付けて2015年1月20日に記録した過去最低の0.195%を下回った。その後は売りが優勢になり、15日には0.25%と1週間ぶり高水準を付けた後、午後に入って0.215%まで戻した。

  日銀の長期国債買い入れオペは今月5回行われた。来週は国債入札日を除く、3営業日全てで日銀オペが実施される可能性がある。

20年債入札に注目

  財務省は19日午前、5年利付国債の価格競争入札を実施する。前回入札された126回債利回りは0.015%程度で取引されており、表面利率は0.1%に据え置かれる見込み。発行予定額は前回債と同額の2兆5000億円程度となる。

  21日には20年利付国債の価格競争入札が予定されている。前回の155回債のリオープン発行となり、表面利率は1.0%に据え置かれる見込み。発行予定額は前回債と同額の1兆2000億円程度となる。

  新発20年債利回りは14日に一時0.90%と昨年1月22日以来の低水準まで達した。しかし、その後は売りが優勢となり、翌15日には0.995%まで上昇する場面があった。昨年1月も長期金利が過去最低を更新した後に相場が大幅下落した。野村証券の松沢中チーフストラテジストは「昨年1月高値からの相場急落が、20年債入札の不振がきっかけとなったことを気にする向きもいる。来週の20年債入札への警戒感は続く」と指摘した。

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市場関係者の見方

*T
◎DIAMアセットマネジメントの山崎信人上席ファンドマネジャー
* 付利0.10%に対して10年債の0.19%は行き過ぎ、0.2%を再び割れれば売りが出る
* 20年債利回り1%付近では需要が見込まれる。20年入札も問題ないだろう
* 長期金利の予想レンジは0.20-0.25%

◎JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長
* 再び先物は最高値、10年債利回りは過去最低の更新を試す展開か
* 20年債は来年度から発行額が減る一方、日銀は買い入れを増やしている。需給的に金利は下がる方向
* 長期金利の予想レンジは0.15-0.24%

◎みずほ証券の丹治倫敦シニア債券ストラテジスト
* 世界経済は20世紀後半をピークに高度成長からの調整局面、金利低下の長期トレンド続く公算
* 短期的調整リスクに警戒。0.3%超えた段階で押し目買いを開始し、0.3%台後半まで買い下がっていくのが有効か
* 長期金利の予想レンジは0.18-0.35%
*T

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