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米インテル:売上高見通しは市場予想下回る-経済成長に慎重姿勢

更新日時
  • 中国でPCやサーバーの需要が弱まる
  • 16年は軟調スタート、15年10-12月期は増収

半導体メーカー最大手の米インテルは中国を中心に経済成長が緩慢な中で「軟調」な1年のスタートを切っており、これが同社の成長を推進してきたパソコン(PC)やサーバーの需要に打撃を与えているとの見解を示した。

  インテルが14日明らかにした2016年1-3月(第1四半期)売上高見通しはアナリスト予想を下回った。ステーシー・スミス最高財務責任者(CFO)は投資家に対し、中国と他のアジア地域の「経済成長の水準に慎重」な姿勢を示した。同社は売り上げの8割強を米国外で得ている。

  14日の発表資料によると、売上高は140億ドル(約1兆6500億円)の上下5億ドルとなる見込み。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は142億ドルだった。

  インテルはデータセンターを動かすサーバー向けのプロセッサー需要によって4年にわたるPC販売低迷をしのいできた。同社は経済の先行き不安を受け世界の一部地域の消費者や企業がコンピューターを買い控えていると指摘した。シノバス・セキュリティーズのファンドマネジャー、ダニエル・モーガン氏は企業決算で世界経済の堅調さへの信頼が強まると期待されていたが、米主要ハイテク企業の先陣を切って決算を発表したインテルの業績見通しは期待感に水を差すと述べ、「非常に落胆させられる」と語った。

主力は依然PC用チップ

  インテルの見通しは、縮小するPC市場への依存状態から脱却できていないことも浮き彫りにした。同社の売上高の約6割は依然PC用チップ部門が占める。また、データセンター部門の売上高は昨年10-12月(第4四半期)に5.3%増に鈍化し、15年通期の成長率は11%にとどまった。14年は18%の増収だった。

  決算発表を受けた14日米株式市場の時間外取引でインテル株は一時5.6%下落した。

  昨年10-12月期の純利益は36億ドル(1株当たり74セント)と、前年同期の37億ドル(同74セント)から減少。売上高は149億ドルに増加した。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は1株利益が63セント、売上高が148億ドルだった。

  粗利益率は10-12月期が64%。今年1-3月期は58%に縮小する見通し。

  10-12月期のPC用チップ部門の売上高は1.2%減の87億6000万ドルと、売上高全体の59%を占めた。データセンター部門の売上高は43億1000万ドル。
  

原題:Intel Forecast Falls Short Amid Caution on Economic Growth(抜粋)

(CFOのコメントなどを追加して更新します.)
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