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欧州債:ドイツ債と米国債の利回り格差縮小-米金利の先行き再検証

14日の欧州債市場では、ドイツ国債と米国債の利回り格差が約3カ月ぶりの水準に縮小した。中国をきっかけとした市場混乱を受け、ユーロ圏と米国の金融政策が乖離(かいり)する度合いを再検証する動きが強まった。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは今週、2026年2月償還債の発行後に上昇。一方、世界的な株安を背景にした安全資産需要で米国債は買われ、10年債利回りは低下。金利先物市場が織り込む米追加利上げの回数は減り、米当局が3月に行動する確率は低下しつつある。

Germany-U.S. Yield Gap Falls to Three-Month Low

  カルミニャック・ジェスティオン(パリ)のアドバイザー、サンドラ・クロール氏によれば、同社は欧州債よりも米国債を選好。世界的な低成長に加え、とりわけ米国で物価上昇が弱い状況は米当局が想定するような年4回の追加利上げが「難しくなる」ことを意味するという。

  クロール氏は13日のインタビューで、同社はポートフォリオを「買われ過ぎの状態になく、適正価格にまだ達しておらず、中央銀行による大幅な購入にさらされていない市場に置いている」とし、「欧州の中核国には投資しないほうがいいだろう」と発言。米国債の利回り曲線は2.5%以上の成長率が織り込まれていることを示唆するが、「当社は2%またはそれを下回ると確信している」と付け加えた。

  欧州中央銀行(ECB)は量的緩和(QE)プログラムの下で月600億ユーロの債券を購入しており、これを少なくとも2017年3月まで継続する。国別の購入で最も大きいのがドイツ国債のため、同国債は既に適正価格に近いとクロール氏は指摘。「欧州債投資を始める対象としては良くない」と続けた。

  ロンドン時間午後5時現在、ドイツ10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの0.57%。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格は99.28。米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.08%。両国債の利回り格差は1.51%で、これは昨年10月21日以降で最も小さい。

原題:German-U.S. Yield Gap Narrows to 3-Month Low on Fed Reassessment(抜粋)

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