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米セントルイス連銀総裁:物価目標達成が遅れる可能性、原油一段安で

  • 原油価格の一段の下落に伴うインフレ期待の低下が気掛かり
  • 原油の値下がり、米経済にとって差し引きではプラスとも発言

米セントルイス連銀のブラード総裁は14日、ここ最近の原油価格下落でインフレ率が当局目標の2%に戻るのは遅れる可能性があると指摘。同総裁は過去数カ月間、利上げを最も強く主張していた金融当局者の1人だったが、この日はより慎重な姿勢を示した。

  ブラード総裁はテネシー州メンフィスで講演。事前原稿によると「原油価格が過去数週間に再び下落したことに伴う、市場ベースのインフレ期待の低下が気掛かりになりつつある」と発言。中央銀行の当局者らは通常、原油価格の変動を「それほど重視しない」が、「懸念が強まり得る状況の一例としては、原油価格の変動のためにインフレ期待そのものが変化し始める場合だ」と述べた。

  総裁は原油価格の「非常に著しい」下落が低インフレにつながったとし、一段と値下がりすればインフレ率が目標水準に戻るのが遅れる可能性があると指摘。価格が6月末まで下落するとのシナリオに基づくと、2%へのインフレ率回復は2017年半ばまで起こらないことになると話した。

  「原油価格が安定すれば、ヘッドラインのインフレ率は目標に戻るだろうが、最近のさらなる世界的な原油値下がりにより、こうした安定がいつ到来するのか疑問が生じる」と言明。

  その上で総裁は、原油価格の下落は米経済にとって差し引きではプラスとの見方を示した。「例えば、自動車販売はここのところ強い」とし、「もっと広く言えば、原油価格が大きく下げた2014年半ばから15年半ばの期間に実質ベースの個人消費支出の伸びは加速した。原油価格の下落は米国にとって強気な要素になることを多少裏付けているとみることができるかもしれない」と述べた。
  
原題:Fed’s Bullard Says Oil’s Fall May Delay Inflation Return to 2%(抜粋)

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