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バーゼル委、銀行のトレーディング勘定の資本要件厳格化-抜本見直し

  • トレーディング勘定の抜本的な見直しの新規制は2019年1月施行
  • 新規制によって銀行が受ける資本負担は従来案よりも軽い

世界の銀行はトレーディングの意図があるスワップや債券などで、より厳しい資本要件に直面することになった。金融危機以降で2回目の市場リスク規則の厳格化に伴うものだ。

  バーゼル銀行監督委員会は14日、改訂後の規則を発表。これにより、トレーディング勘定の資本賦課が加重ベースで平均40%程度増えるとしたほか、市場リスクがもたらす銀行のリスク加重資産の割合はこれまでの規則の下での約6%から10%近くに拡大するとも発表文で明らかにした。

  その上でバーゼル委は、2019年施行のこの「トレーディング勘定の抜本的な見直し」によって銀行が受ける資本の全体的な負担は、従来案よりも軽くなると説明。特定の資産や事業分野に与える影響はまちまちとなる公算が大きい上、一部の銀行への打撃が比較的大きいこともあり得るとし、中にはトレーディング業務が実行不可能になる場合もあるかもしれないと付け加えた。

  バーゼル委は銀行が取引する資産で抱えるリスクを過小に評価する事態を防止しようと、金融危機後の2009年にトレーディング勘定における規則をいったん改定。その後の12年に同勘定の抜本的な見直しについての作業を開始した。

  規則によって銀行は、トレーディング勘定と銀行勘定との間で資産をシフトさせる能力を抑制される。銀行勘定では資産を満期まで保有し、市場価格が下落しても評価損の計上を強要されない。

  このほか、トレーディング資産の損失リスクを計測する手法をバリュー・アット・リスク(VaR)からエクスポージャー・ショートフォールに移行する。この手法では発生する確率は極めて低いものの、実際に起これば影響が著しいリスクをより的確に捉えるとみられている。新規則はまた、金融危機時に見られたような突然の市場流動性の枯渇リスクの予想精度を上げることも試みている。

原題:Banks Face Stiffer Capital Rules for Market Risk in Basel Revamp(抜粋)

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